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No.17 猪田彰郎さん
●総評
食いしん坊の客としての視点から、大変興味深くエントリー
された方々の紹介ストーリーを読ませていただきました。
いず
れ劣らぬ情熱をお持ちの方々だと思います。本来な
らば、皆さ
んのお店を訪ねて、その雰囲気、サービス、
メニューを体験す
べきところ、紹介ストーリーだけで判断
するというのは、大変
失礼でもあり乱暴なことだと思います。
「継続は力なり」と申します。また、私が編集に携わってきた
『サライ』や『駱駝』などの雑誌のコンセプトは、「新しさや
若さ、それ自体には何も価値がない。長く続いたモノ(人)に
こそ価値がある」というものでした。私は、どんな業界や物事
も、こういう価値観で判断することを信条として参りました。
それは、言い換えれば「つまらないものは長続きするはずが
ない」とも言えます。誤解していただきたくないのは、「若い」
あるいは「新しい」ということはマイナスではないということ
です。
「若い」ことや「新しいこと」は、価値を判断するには
早過ぎる
ということです。
どなたかに投票することが使命ということで、
以上のような観点から、苦渋の選択をさせていただきましたこ
と、お許しく
ださい。
●投票
なんといっても、そのキャリアと、変わらぬ味を守り
続けてこ
られたことに感動いたします。京都に行くたび
にお訪ねする
イノダ・コーヒーの秘密がわかったように
思います。多くの人
にとって「忘れ得ぬ味」となってい
るのは、よく知られたことで
すが、3歳のお嬢さんまで
が「おいしい」と喜ばれたというエピ
ソードに、価値あ
るモノの時代や世代を超えた魅力を再認識
させられました。次点 No.07 海老原清さん
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