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第585回 株式会社楽観 代表取締役 伊東良平氏
update 17/04/04
株式会社楽観
伊東良平氏
株式会社楽観 代表取締役 伊東良平氏
生年月日 1986年8月15日
プロフィール 東京都立川市で生まれる。八王子実践高校調理科卒。22歳から1年間、コックとしてピースボートに乗り、世界を2周する。今まで訪れた国は50ヵ国に及ぶ。2011年、西麻布にて、4席のラーメン店を開業。理念は、「世界を楽観に、全ての人に喜びを」。「料理はアートだ」といい、自らを「料理冒険家」と名乗る。
主な業態 「楽観西麻布GOLD」「アルス南青山」「楽観(青)」「白菜タンメン楽観」他
企業HP http://rakkaninc.com//a>

少年とキャンピング・カー。

今回ご登場いただいた株式会社楽観の代表取締役、伊東良平氏が東京都立川市に生まれたのは、1986年8月15日。
「父親は、叔父といっしょに信号機などを製造する会社を経営していました。私は一人っ子で、子どもの頃から、好きなようにさせてもらっていた気がします」。勉強でも特にうるさく言われたことがないらしい。
「うちには乗用車とは別にキャンピング・カーがあって。シーズンになると山に行ったり、海に行ったり。今思うとあの時があって、君今の私があるのかもしれません。だって東京に生まれていながら、苦手なんです。人込みとか」と言って笑う。
少年の頃、父親が運転するキャンピン・カーに乗って、伊東氏は、もう一つの旅を始めたのかもしれない。

「みんなといっしょ」は、好きじゃない。

「父親の影響かもしれませんが、子どもの頃から、とにかくモノづくりが好きでした。モノづくりの授業だけ、やたらやる気だすタイプでした。当時から『ふ・つ・う』というのがキライで。ランドセルも男なのに赤とか(笑)」。
スポーツは得意。中学はバスケットボールの選手として名を馳せた。高校からも推薦が来たそうだ。
「元来、かわり者でしょ。ふつう通り、高校に行って、大学に行く。そういうことはぜんぜん考えませんでした」。
ふつうじゃない? 「そうなんです。推薦も断って、私は、調理科のある高校に進みます。調理科がある高校は、そんなに多くありませんが、たまたま八王子に、そういう学校があってそこに迷わず進みました」。
料理がしたかった? 「料理というよりモノづくりです。もちろん、学校の授業で、毎日毎日、料理とか栄養学とかを学ぶわけでしょ。だんだん、料理に魅せられていったのも事実です」。
著名な料理人が講師として来られることも少なくなかったそうだ。
料理人は、かっこいいと思いましたか? 
「そうですね。リアルにそういう人から、話を聞くわけですから。最初に惹かれたのは、洋食です。イタリアンとか、そりゃ、かっこいいですよね(笑)」

世界、2周。料理冒険家の第一章。

伊東氏が進んだのは、「八王子実践」という私立高校だ。そう、バレーボールで有名なあの高校だ。高校を卒業した伊藤氏は、料理はアートだ」と、今度は、デザインの専門学校に進む。
「あの頃から独立はイメージしていました。ただ。ほかにもやりたいことがあって、順列をつけると、まず、それからだったんです」。
それが世界2周につながる?
「そうです。最初は、バイトをしてお金をためて、日本中を旅しました。ピースボートに乗ったのは、そのあとで22歳の時です」。人生のターニングポイントと伊藤氏が上げるのが、この1年である。
ウィキペディアによれば、ピースボートは、「国際交流を目的として設立された日本の非政府組織、もしくは、その団体が主催している船舶旅行の名称」なのだそうだ。設立されたのは、1983年。もともとは、アジアを主体にしていたそうだが、伊藤氏が乗り込んだ頃には、すでに「地球一周の船旅」を繰り返していたようだ。
「私は、コックとしてお給料をもらいながら乗船させてもらいました。コックだけで、50名。医師なども合わせれば、スタッフだけで400〜500人いたんじゃないでしょうか。乗客を含めれば3000人くらいは乗れる大型船です。私がいた頃は、お客様が1500人くらいでした。その方々の朝食やディナーを50人のコックでつくるんです。私は、いちばん下のペイペイからスタートです(笑)」。
船上での料理は過酷で、船が揺れると、せっかくつくった料理も床にぶちまけられる。それだけではない。「厨房の人間関係もけっこう、過酷でしたね。50人のコックがいるといいましたが、日本人は私を入れてどれくらいだと思います? たった3〜4人なんです」。
「エジプト人もいたし、インド人もいた。インドネシア人でしょ。フィリピン人。ウクライナ人…。世界の縮図ですね。コミュニケーションはむろん英語です。だから、英語もだいたい聞き取れるようになった。あれは、ためになりました」。
船内でのケンカはご法度だったそうだ。
「ケンカをすれば、レッドカードです。すぐに下船させられます(笑)。でも、日本人と違う人たちが大半なわけですよ。習慣も違うし、だいたい日本人のように勤勉な国はやっぱりないわけで。でも、腹立たしくても、なにもできない。忍耐も学習しました(笑)」。
1年間で、世界を2周。周った国はおよそ50ヵ国。いったん寄港すれば、その港に1週間近く滞在することもあったそうだ。そのたびに伊藤氏は、冒険家となり、世界の食を見て回った。

世界で勝負する。相棒は、一杯のラーメン。

食の世界は、広くて、深い。冒険心を満たすには、充分なほど広く、深い。ピースボートを降りてからも、お金をためては、日本を離れた。アジア各国をバックパッカーとして周り、アメリカ、メキシコ、キューバにも渡った。キャンピング・カーから始まった旅は、もう「世界」というフィールドに広がっている。
「海外をみて、いろんな料理を食べて、それを日本で紹介する、そういう手もあるし、実際、そうやって、いろんな国の料理が日本に入ってきています。でも、私が世界を周って思ったのは、日本のなかではなく『世界で勝負しよう』ということだったんです」。
日本ではなく、世界? 
「そうです。じゃ、世界で勝負できる料理は何か。『和食』はもちろんですが、私は、日本人のソウルフードとなっている『ラーメン』だと思いました」。
たしかに、「ラーメン」はもはや日本人のソウルフードといっていい。
話は、いったん脇道に外れるが、評判を確かめたくって、ググってみた。いずれのサイトでも、高評価だ。ユニークなのは、メニュー名。「琥珀」と「パール」。ラーメンの「ラ」の字もイメージできない。ただし、写真が添えられると合点がいく。醤油ラーメンのスープは、琥珀。塩ラーメンのスープは、たしかにパール色である。
ホームページには、「木桶仕込みの一等醤油と100%オリーブオイルで合わせた琥珀色のスープ」と「琥珀」のことが紹介されていた。写真でみるだけでもたしかに旨そうだ。「醤油、かつおなどの和だし」。「琥珀」をみていると、伊藤氏がいう「世界で勝負できる」という意味がだんだんわかりかけてきた。
話をもとに戻す。

冒険の第二章。

「私が、店を開いたのは24歳の時です。世界に打って出るにはラーメンだと思って、ラーメン店を開くんですが」。「ちょっと甘く見ていた」と言って伊藤氏は笑う。
「料理はできましたが、ラーメン店で修業もせずスタートしたもんですから、思い通りのスープができなくて、苦戦の連続でした(笑)」。苦戦の連続というが、しばらくすると店の前には行列ができた。和のだしと醤油、そこにオリーブオイルを加える。この発想が面白い。和食とイタリアンが一つの器のなかで融合し、独特の世界観を作り出している。
ホームページによれば、この創業店は、わずか4席のお店だったそうだ。その後の沿革も、ホームページから拾ってみた。<2011年6月6日、港区西麻布にて「楽観」開店。2012年6月30日、立川に移転。2014年6月10日、目黒区武蔵小山に2号店開店。2015年1月15日、株式会社「楽観」設立。2015年3月17日、南青山にアルス南青山開店。2016年8月5日、立川に煮干しの楽観開店。2016年3月1日、楽観西麻布ゴールド開店>。
2017年現在、直営4店舗、FC1店舗となっている。
「2011年に事業をはじめて、5年経ちますが、2017年は、『楽観』にとっても、私自身にとっても、大きなターニングポイントになると思います」。はやる気持ちを抑えるようにして、伊藤氏はいう。
「3年前に、実はニューヨークで開催された食のエキスポに参加しているんです。その時、4社からオファーがありましたが、まだうちの体制も整っていたかったもので」。「足元を見られた」と伊藤氏はいう。
だから、この3年、国内の基盤固めにも精をだし、自力で海外に行けるしくみづくりにもチャレンジしてきた。
その成果の一つが物販だ。「いずれは、製麺も自分たちでできるようになりたい」という。
「この3年で、私自身のネットワークも広がりましたし、基盤も整いました。まだまだ国内でも勝っているとは思いませんが、もうたいていの店と勝負できるくらいにまでなったと思っています。そして、いよいよ海外です。今年(2017年)の11月にまずロスに行き、出店の足掛かりつくります。そして、2018年となる来年には、ついに海外1号店です」。
海外出店にあたっては、日本のスタイルではなく、ロスならロスのスタイルを柔軟に取り入れていくという。
「食べる」ことから始まった冒険が、いよいよ第二章に入る。どんな冒険が待ち受けているのか。それをいちばん楽しみにしているのは、伊藤氏自身かもしれない。

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