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第615回 株式会社TonTon 代表取締役 今川博貴氏
update 17/11/14
株式会社TonTon
今川博貴氏
株式会社TonTon 代表取締役 今川博貴氏
生年月日 1985年1月6日
プロフィール 高校卒業後、工事会社に就職。そちらは9ヵ月で退職し、その後、5人の仲間たちとアパレル会社やWEBメディア事業を立ち上げる。いったん事業をたたみ、再集結を約束し、5人はそれぞれの道を進む。広告代理店に就職した今川は3ヵ月でトップセールスマンになるなど、頭角を現し、3年で1億円を貯蓄。それを原資に沖縄のホテルをM&Aし、1年後、バイアウト。その成功で、天文学的な資金を獲得し、株式会社TonTonを資産の管理会社として、設立する。飲食事業を開始したのは、2012年のこと。現在、「創作お茶漬け専門店 だよね。」「和風焼肉 やっぱ。」「鉄板焼 やっぱ。」「溶岩焼専門店 塊ゆゑに。」「T'sGlill半蔵門」「鯖の塩焼き専門店 鯖なのに。」と、その名もユニークな店を運営している。
主な業態 「創作お茶漬け専門店 だよね。」「和風焼肉 やっぱ。」「鉄板焼 やっぱ。」他
企業HP http://tonton-inc.com/

伊豆の白浜。

父親の実家は、総理にもなった故橋本龍太郎氏の実家と隣同士だったそう。「ひいじぃちゃんは竜太郎さんのお父さんと一緒に貴族議員になったそうです」。それで「いまでも橋本家とはご縁がある」という。今回、ご登場いただいた株式会社TonTonの代表取締役、今川氏は1985年岡山県倉敷市に生まれる。
小学生時代、何度か転校し、横浜に定住するようになる。スポーツはサッカー。小学生からはじめ、中学3年までつづけている。
面白いのは、高校1年の時の話。名付ければ、「ナンパ大作戦で、仙人に出会う」的な、そんな感じ。
「あれは高校1年の夏休みです。なんもしていないから、暇なんです。で、ともだちと、『ヒッチハイクしねぇか』って話になって。『それなら、静岡駅まで行こう。オレ聞いたんだよ。静岡駅は日本一のナンパスポットらしいんだ』って話が進んで」。
ともだちと2人。町田インターに立ち、「静岡」と書いた画用紙を掲げ、ヒッチハイクするも、スルーの連続。「1時間半やってもダメだったんで、いったん万葉の湯って温泉に寄ってから、どうするかってトボトボ歩いていたら、カーショップのおっちゃんが、『坊主たちどこ行くんだ』って声をかけてくるんです。ヒッチハイク用の画用紙をもっていたからでしょう。それで正直に『ぼくたち、日本一のナンパスポット、静岡駅に行くっす』と答えたら、『ちげぇよ、いま伊豆の白浜がいちばんなんだ』って」。
「作戦変更です。今度は海老名インターまで行って。そしたら、すぐにトラックが止まってくれて。最終的には『伊豆まで行く』っていう、ヘンなおっちゃんに乗せてもらって、無事到着。もっとも、その人はひげが長くって、その人もヘンなんですが、弟さんが、どうも『仙人』なんだそうで、なんかだんだん山のなかまで入っていくし。ちょっとしたサスペンスでした。でも、仙人なんて、うそだと思っているでしょ。ぼくらも、そうだったんですが、なんでか、真実を知りたいっていうか。その人といっしょに道なき道を上り、人間より大きな石を登って。すると、ある時、視界が急に広がって、眼下に小屋が観えるんです。そこは仙人さんの住まいで、民族衣装をきた仙人が、ほんとにでてきました。ぼくらもう、びっくり仰天です」。
車に乗せてくれた兄のほうは、六本木でトゥモローと言われているらしく、弟のほうは、仙人というより、ヒッピー文化を継承している人だった、そうだ。
ともかく、そうして伊豆に流れ着く。目的のナンパは、まだ先の話。「初日は駐車場で、ゴロ寝です。2日目に、いろいろあって、向こうの旅館の息子と知り合って、そいつの旅館で世話になりました。結局、これがきっかけで23歳まで夏になる度、伊豆に行って海の家で仕事をするんです。ぼくの人生にとって、伊豆の白浜は、消すことができない砂浜になりました」。

ビジネスなんてちょろい?という素敵な勘違い。

「今まで暮らしていたのは、ホント『小さな村のなかだった』と、伊豆で仕事をするようになって悟ります。白浜というか、海には、いろんな奴がバイトに来るわけで。性格もそうですが、出身も違う。そりゃ、視野が広がります」。
同年代の奴らとも先輩と慕う人にも出会った。海の家のバイトも今川氏に向いていた。売り子で「ナンバー1の記録を持っている」という。なんでも一杯600円のやきそばで、合計180万円という記録をつくったらしい。営業の才覚は、当時から頭一つ抜けていた。
「で、高校を卒業して、ケーブル工事の会社に就職するんですが、9ヵ月で退職。DJの仕事をやったりして」。
実は、高校を卒業したら、先輩たちが立ち上げるクラブに就職する予定だった。しかし、確約されたわけでもなく、結局、話は立ち消えになり、消去法的に就職したのが工事会社。その会社を辞め、DJを始め、こちらは10年つづけている。
「もっとも、一方でスカウトのバイトなども始め、小銭ができたんで、ともだちみんなでお金を出し合って、洋服のブランドを立ち上げたんです。『これを着てクラブに行けばイケてる』って言われるような服です。先輩が経営するセレクトショップのブランドとして販売してもらうんですが、これが、バカあたりで。同い年なんで、みんな、23歳くらいの時だったかな」。
初月から、200〜300万円も儲かった。通帳にはみたことのないような数字がならんでいく。「案外、ちょろいじゃん」。そう思っても、まぁ、仕方ない。
「初月からロケットスケート、あれが勘違いの始まりっすね。そして、もう天狗でしょ。10ヵ月くらい経って、それ以上に甘い話が転がりこんできて、のっかっちゃったんです」。
「世話になった先輩を裏切ることになるとは思っていなかった」そうだが、結局、裏切り者のレッテルを貼られる。「それで気づくんです。これは、ちょっとヤバイことをしてしまった、と。それで、ビジネスを立ち上げたともだち5人、全員で抜け出すんです。お金も、ブランドも置いてきちゃいました」。

5人の奇跡。

現在も、今川氏は不動産事業、飲食事業、ドローン事業など多彩な事業を行っているが、株式会社TonTonを設立するまでにも多彩なビジネスを行っている。すでに書いた、アパレルもその一つ。
「それから、ティーン系のモデルを使ったメディアサイトを運営します。これが、大手芸能プロダクションの目に留まって、オーダーをいただくようにもなって。お金とは違った意味で、みんなで舞い上がっていました」。
「俺たち、すごくねぇか」。天下の芸能プロダクションと仕事をする。それだけで、気分は、空まで舞い上がる。しかし、「なんかボランティアで」と今川氏。「女の子のギャランティが高くて、ぜんぜんビジネスにはならなかったんです。ぼくらには、電車に乗る金もなかった」。
ぼくらというのは、もともといた5人組のことである。「それで、軽トラ買って、廃品回収をして、自転車操業をしながら、ともかく食いつないでいたんです。しかし…」。
「あれは、ぼくが軽トラの担当で、その日の売上7600円をもって、オフィスに帰った時のことです。オフィスといってもスペースは5畳しかありません。テーブル1つ、パソコン1台の小さなオフィスです。ただ、ベランダがあって、そっちのほうをみたら、腹が減って頭がおかしくなったのか、ともだちの1人が、植木鉢の土を食べていたんです。それをみて、あ、もう終わりにしなくっちゃって思ったんです」。
金は稼げなかったが、楽しかったのも、事実。しかし、「土を食べてまでは、できない」と思ったのだろう。今でも、そのシーンは目に浮かぶ。もっとも、土を食べていた本人に言わせれば、「ただ、球根の匂いを嗅いでいただけ」とのこと。今になっては、どちらが正しいかは藪のなか。ただ一つ、驚きの真実は、その時の仲間5人は、今もすべていっしょに株式会社TonTonにいて、それぞれが重要で、主要な役割を担っていることだ。

再集結のための、別れ。

海賊のアニメがある。強いキズナで結ばれた仲間たちの航海の記録でもある。「信じているから、別れられる」。そういうこともあるのだと、知った。今川氏たちも、この時、いったん散り散りになる決意をする。いつかもう一度、みんなで集結しようと盃を交わして。
「そして、私自身は、広告代理店に就職します。就職といってもフルコミッションです。それが良かったですね。3年いたんですが、その間に1億円がたまりました。これが次のチャレンジの原資となるんです」。
次にチャレンジしたのは、ホテルのオーナーだった。
「実は、アパレルの時に世話になった先輩から、『沖縄のホテルをM&Aしないか』って電話がかかってきたんです。ホテルでしょ。『そんなお金はない』って断ったんですが、話を聞いていくと、ホテルといっても、その時の全財産をつぎ込めばなんとかなるような額だったんです。それで、そのホテルのオーナーになって、1年で売上を10倍近くにして、バイアウトします。投資した資金は、何十倍にもなりました。資産管理会社として、実は株式会社TonTonを設立したんです」。
みたことのない天文学的な数字。その資金を活用するためにIT事業や、酒のメーカーも立ち上げた。グループ会社をどんどんつくる。無期限だった再集結の日も決まり、今では前述したとおり、みんなそろって株式会社TonTonで勤務する。
さて、株式会社TonTon自体は、資産管理会社から、不動産事業、飲食事業、ドローン事業を展開する会社になっている。飲食事業では「創作お茶漬け専門店 だよね。」「和風焼肉 やっぱ。」「鉄板焼 やっぱ。」「溶岩焼専門店 塊ゆゑに。」「T'sGlill半蔵門」「鯖の塩焼き専門店 鯖なのに。」というユニークな店名の店を出店している。「だよね。」を例にとれば、創作お茶漬け専門店で、業態も斬新である。グルメサイトの評価をみたがすこぶる高い。いずれ、海外にも進出する予定で、上海への出店は計画が進んでいるそう。
思えば伊豆の旅から始まった冒険人生。向かう先はまだ先だが、彼らの冒険そのものが、とんでもなく面白い。つづきを早く観たくなるのは、そのせいかもしれない。

思い出のアルバム
 
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