株式会社ドリームハーバー 代表取締役 小林正治氏 | |
生年月日 | 1973年2月10日 |
プロフィール | 千葉県柏市出身。子どもの頃からモトクロスをはじめ、様々な賞を獲得。大学卒業後、競輪学校に進み、主席で卒業。デビュー後、11連勝と華々しいスタートを切る。競輪選手を引退後に、本格的に飲食事業にかかわり、選手時代にオーナーとしてオープンしていた「めんこや」の運営を行う。それは、元競輪選手が挑む、もう一つの真剣勝負のはじまりだった。 |
主な業態 | 「めんこや」 |
企業HP | http://www.dreamharbor.co.jp/ |
競輪は、公営ギャンブルであると同時にスポーツでもある。平均時速は60キロ前後で、ゴール前には70キロにもなるそうだ。トップクラスの選手になると、賞金額は年間億単位となり、実は、今回ご登場いただいた小林氏も、選手時代には数千万円の賞金を叩き出していたそうだ。
小林氏が生まれたのは1973年で、千葉県柏市出身。父親は牛乳屋を営んでいた。当時、牛乳は新聞同様、各家庭に配達されていた。朝、牛乳瓶を受け取る箱のふたを開けると、いつもの牛乳が配達されているという格好だ。
「ぼくは3歳からバイクに乗り、モトクロスを始めるのですが、そのきっかけとなったのが、うちの仕事。当時、バイトをしていた人に触発されて、スタートするんです」。
少年にはバイクに乗って牛乳を配る姿も格好良く映ったのだろう。
「小学校に上がってからも、モトクロスをつづけ、大会では結構、優勝もしていました。関東大会でも、ブイブイ言わせていた、と思います/笑」。
結局、大学2年までモトクロスをつづけている。
「中学になると、さすがに『親から勉強しろ』って言われますが、もちろん、モトクロス中心です。東洋大学付属高校に進み、こちらでもモトクロス。そして、立正大学に進学してからも、モトクロスがぼくの生活の中心だったんですが、知り合いの1人に競輪選手がいて、彼に誘われるようにして競輪選手をめざすようになります」。
同じ2輪だ。しかし、駆動力は別物。片やガソリンエンジン、片や人力。そう簡単に、転向できるもんなんだろうか。
「2年の終わりの、3月から本格的にスタートします。そして、22歳の時に競輪学校に入学しました」。競輪選手になるためには、競輪学校を卒業しなければならないからだ。期間は1年。
翌年、つまり、23歳の卒業時、小林氏は、首席で卒業という快挙を残し、23歳でプロになっている。その後の躍進がめざましく、卒業記念レースで優勝してから、11戦連勝。競輪界に突然、ヒーローが現れる。ちなみに、競輪にはランク付けがあるのだが、小林氏はすぐに最上級の「S級」に昇格している。
「いい時には、年収は数千万円単位になった」ともいう。引退は38歳の時。退職金は、億に達した。資金も豊富である。
今度は、競輪選手から経営者に、今度も華麗な転向を遂げるのだろうか。
いまも小林氏は様々なスポーツを楽しんでいる。「いまはちょうどゴルフにハマりだしたところ」と笑う。
では、スポーツはひとまずおいて、小林氏と飲食の関係も綴っていこう。
「私が飲食店をオープンしたのは、実はまだ現役だった30歳の時です。もちろん、オーナーが私で、お店は人に任せていした。ハイ、当時からお酒が飲めるうどんのお店がコンセプトです」。
メニューは『肉汁うどん』など、「当時、そうなかったつけ麺のスタイルがうけて」、大ヒットしたそうである。
「アレ? 簡単じゃん、みたいなね/笑」。
競輪も、そうだった。モトクロスだって、最初から巧かった。ついでにいえば、いまになってはじめたというゴルフだって、初のコースでいきなり105を叩き出している。
1号店は、15坪。家賃30万円。月商は1000万円に迫った。初期投資は、2000万円くらい。半年以内に投資額は回収したそうだ。
ただ、店を任せいていたスタッフとの間が、うまくいかなくなった。
「いま思えばね。人と人の関係って難しいですね。はじめて、頭を打ちました/笑」。
運営を任せていたスタッフとは、その後、距離を置くことになる。
むろん、そうなれば、だれかが店を切り盛りしなければならない。
「ちょうど私も38歳でした。現役を引退する時期も迫っていました。最初はプロの選手が、サブビジネスで飲食店をもつ、そんな軽いノリでスタートしたんですが、『真剣にやるならいましかないな』と思って。それで、彼が辞めたあと、飲食のことはもちろん未経験ですが、彼に代わって、私自身が店主となって再スタートするんです」。
「めんこや」が実質的にスタートした時だ。
以来、2018年現在で7年経つ。当初、1000万円に迫った月商も、いくぶん下がり、いい時で600万円だという。もちろん、それでも、充分、利益はでるのだが、それで満足している小林氏ではない。
「株式の上場とかですね。そういう大きな目標をかかげてもいいかもしれませんね」と笑う。
いずれにしても、もう、飲食のプロとしての自覚も、誇りも備わっている。勝つか、負けるか、の真剣勝負。いま小林氏は、もう一つの最高の勝負に挑んでいる。
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