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第720回 株式会社らーめんワールド 代表取締役 小林 健氏
update 19/07/02
株式会社らーめんワールド
小林 健氏
株式会社らーめんワールド 代表取締役 小林 健氏
生年月日 1981年3月23日
プロフィール 高校卒業後、アルバイトで生活費を賄いながらボクサーをめざすも、志し半ばでリングを降り、ラーメンチェーン店に就職。10代から頭角を現し、主要な人物として重要な役職に登用される。28歳で、完全独立。「俺流 塩らーめん」に注力し、軌道に乗せる。
主な業態 「俺流塩らーめん」「俺流餃子楼」「俺流新世界」
企業HP https://oreryushio.co.jp/

高校卒業、ボクサーをめざす。

小さい時から何をやっても長つづきしなかったが、中学からはじめた柔道は3年間つづいた。おまけに、ちゃんと練習もしたのだろう。推薦で高校に進学している。
「デカイのが、2人、おなじ部にいて…」と小林氏。
そのおかげで団体では、関東大会にも出場している。とはいえ、小林氏も推薦で高校へ進んでいる。「そうですね。ただ、推薦で入学したんですが、じつは、柔道部には入っていないんです。ま、それが許されるのも、ある意味、特殊な学校だったからかもしれません/笑」。
数年前は、校舎のなかをバイクが駆け回る。そのあとを警官が走って追いかける。
当時、スクールウォーズというTVドラマがあったが、小林氏が進んだ高校は、数年前まではドラマの舞台にそっくりだったそうである。
「警官も来るくらいですからね。1年の時は、10クラスくらいあるんですが、3年になると数クラスしかない。生徒がみんな辞めていっちゃうからです。いまですか? もう、学校はないです」。
そんなスクールウォーズ的な学校で、3年間、もまれた。もっとも、小林氏は校外での仕事がいそがしかったようだ。「回転すしに、宅配便…。高校時代を総括すると、アルバイトです。大学進学は最初から頭になかったですね」。高校卒業後は、本格的にボクシングをはじめる。「高校時代からかじってはいたんです。卒業してからは、パチンコ店でアルバイトをしながら、ジム通いです」。
若いから、怖いもの知らず。格闘技をやっているから尚更だ。
「ある居酒屋で、口論になっちゃって。向こうは、怖い人たちだったようで。こっちは4人、向こうは、団体です。ええ、もうボコボコです。2階から落とされ、顎を砕かれました。おっかなかったですね」。
顎といっしょに心も砕かれた。このままじゃ、やべぇ。

修業時代。

「広告に『月給40万円』ってバーンって書いてあったんです。それで、応募です/笑。19歳です。その会社は当時はまだ8店舗くらいだったでしょうか? 直営も1/2くらいだった。独立制度もまだなかった時代です」。 がむしゃらだった。
「子どもの頃から、これだ!っていうのが何もない。だから…」。
常務が「かわいがってくれた」と小林氏はいう。当時の常務は、小林氏に何をみたんだろうか。ともかく、常務の指導を仰ぎながら、頭角を現していく。六本木や渋谷の立ち上げを次々、任され、実績を残す。ちなみに、プライベートでも20歳で結婚し、26歳の時には住まいも購入している。
「7年目くらいの時に、業務委託制度がスタートして。そうですね、私はその制度の一期生です。個人事業主になりました。当時は給料の保証制度もあって、70万円くらいです」。
独立することになったが、この会社とは「いっしょに進んでいくんだ」と思っていた。オリジナルのラーメン店をオープンしたのも、会社から離れるためではない。むしろ、推奨されていると思っていた。
「ただ、何がどうなったのか/笑」。
9年間、在籍していたが、いきなり首を言い渡された。
「委託されていたお店は、3店舗ともいきなり没収です。だから、私の下に残ったのは、私がオープンした店だけ。私と社員10名をその店だけで養うのは難しい。だから、2号店は早かったですね。7月に首になって完全に独立して、11月には神楽坂に2号店をオープンしています」。ともかく、出店するしかなかったが、こちらが爆発する。
「日商50万円」と小林氏。月商は、1000万円を軽くオーバー。独立前までは、いい時で200万円だったが、それ以上の額が、小林氏にも転がり込む。

俺流ワールド、広がる。

さて、小林氏が展開するらーめん店は、2019年6月現在、国内16店舗、香港に6店舗ある。店名は「俺流 塩らーめん」。塩らーめんにしたのは、当時、在籍していた会社の店と競合しないためだったが、いまは「塩らーめん」が小林氏の代名詞にもなっている。
「らーめんっていうのは、奥が深い。もう20年くらいつくっていますが、いまも日々、研究です」。らーめんの前では、小林氏は、飽くなき探求者だ。
「塩らーめんは、ごまかしがきかない。シンプルで、なおかつ奥が深い」とも言っている。シンプルだから、研究にも終わりがないのだろう。
店内には、小林氏の一言が貼られている。そのなかで小林氏は、「つねにチャレンジャーだ」と自身をそう位置付けてもいる。豪胆さと謙虚さが、入り混じっている。小林氏は、そういう人だ。それも含めて、「俺流」なのかもしれない。
ともかく、塩らーめん同様、シンプルに奥深く、いつまでも「俺流」を貫く、小林氏のいまからが楽しみだ。

思い出のアルバム
 

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