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第808回 株式会社JACKALMAN 代表取締役 金 栄釱(キム・ヨンデ)氏
update 20/10/13
株式会社JACKALMAN
金 栄釱氏
株式会社JACKALMAN 代表取締役 金 栄釱(キム・ヨンデ)氏
生年月日 1982年10月20日
プロフィール 大阪産業大学卒。近鉄ライナーズを皮切りに、ホンダヒート、リコーブラックラムズ、NTTドコモレッドハリケーンズでプレー。2014年3月に引退を発表し、同年8月に「ステーキ食堂BECO」をオープンする、2020年現在、カレーショップを含め、6店舗を運営している。
主な業態 「ステーキ食堂BECO」「【本気カレー】ステーキ食堂BECO」
企業HP https://steak-beco.jp/

目標は、東大進学。

ほんとうは東大に行っているはずだった。
金 栄釱氏。日本を代表するラガーマンの1人。ラグビーファンでなくても、個性的なヘアースタイルを観れば、思い出す人も多いだろう。楕円形のボールを追いかけてきた、どちらかといえば野性的な風貌と、「東大」とは落差があった。
「ハハ、中学進学の時の話です。その時の目標は、灘高校に進学し東大に入り弁護士になる、だったんですね。それで上宮中学という中・高一貫校に進学します」。
上宮中高は、有名大学への進学率だけでなく、スポーツでも高く評価されている。「私が進んだのは、むろん、進学コースです」。
いつからからだが大きくなったのか聞き忘れたが、当時から大きかったとすれば、窮屈な椅子に座り、熱心に本を読む。そんな少年のすがたが目に浮かぶ。めざすは、東大。
「ところが、1つ上の先輩が、ラグビー部を創部されたんですね」。
で、やったら、ハマった?
「そうです。もう、勉強どころじゃない/笑」。

金 栄釱という、ラグビー選手誕生まで。

金氏が進んだのは、スポーツではなく進学コース。授業のコマ数も多い。「勉強に追われ、ラグビーがでけへんことに気づくんです。だから、中学2年になる時に、思い切ってラグビー部がある別の中学に転校しました」。
「不良の巣窟だった」と笑う。金氏にすれば、ラグビーができれば、なんの巣窟であろうが、かまわない。
そのあとの経緯を簡潔にトレースすると、高校は、当然、灘ではなく島根県の江の川高校(現石見智翠館高校)に進む。高校では、いじめにもあったそう。高校から逃走した金氏を、父親が首根っこを捕まえ、連れ戻したこともあるそうだ。
大学は大阪産業大学。ただし、2部リーグ。「これが功を奏した」と金氏。実際、1年目から金氏のプレーは際立った。その結果、2部リーグから異例のプロ契約に進むことになる。
2005年、近鉄ライナーズに入団。2年在籍したのち、オーストラリアにも渡る。
「向こうでトライアウトを受けたりもしたんですが、ビザの関係もあって、いったん帰国します。この時、ホンダヒートに2年半、リコーブラックラムズで2年、NTTドコモレッドハリケーンズで2年プレーします」。
ポジションは、フランカー。どんな相手にもひるむことなくタックルする、あのポジションだ。ラグビーファンなら、金氏のタックルを記憶しているにちがいない。

からだづくりの相棒だった、赤身肉。

さて、そんな金氏と飲食。これが、ここではテーマだ。「2014年にNTTドコモで引退表明し、その年の8月に、『ステーキ食堂BECO』をオープンします。これが、1号店です」。
ここから、金氏と飲食の関係がスタートするのだが、じつは源流は、もっと昔にあった。「親父が、ある会社の飲食事業部の責任者だったんです。そんな親父を観てかっこいな、と。あの頃から『飲食はかっこいい』とからだのどこかに刷り込まれていたんでしょうね」。
東大からはじまり、ラグビー、そして、今度は飲食。オープンした「ステーキ食堂BECO」は、現役時代、からだづくりの相棒だった赤身肉がメインのステーキハウスだ。
赤身のステーキは、ヘビーなイメージもあるが、金氏に言わせると、「ヘルシー」でもあるそうだ。たしかに、霜降りの肉は旨いが、脂っこい。比較して、赤身は、「いまオレは、肉を食べている」という、人のなかに潜む、野生まで刺激する。

千房HDと資本業務提携。

ところで、業績はどうだったんだろう?
「すべりだしは、いいんです。TVにも取り上げられましたしね。でも、経営は難しい/笑」。1店舗の時はよかったが、複数店舗になると、とたんに、金氏の経験不足が露呈する。
従業員と意思疎通が図れない。目を離すと、とたんに業績を落ち、クレームが入る。少なくとも、金氏の目にはそう映る。「私だけ突っ走って、振り向いたらだれもいない、そんなイメージですね。だんだん、資金も厳しくなり、従業員のことも信じられなくなる。最悪ですよね」。
心細かった、と金氏は本音をもらす。
「そんな時です。ある経営者の会で、千房の2代目社長、中井貫ニさんにお会いします。いろいろご相談というか、グチを聞いてもらっていたら、『ウチのグループに入ったらええやん』と。ハイ、正直、救いの神の一言でした」。
千房のシステムも導入したそうだ。「そのあたりも弱かったですから、助かります。何より、私自身に余裕が生まれ、従業員に寄り添うこともできるようになったのが大きかったですね」。
この話は、2018年5月のこと。ホームページには、「2018年5月、千房HDと資本業務提携」と記されている。
ちなみに、2014年8月に「ステーキ食堂BECO」をオープンしたのち、2016年3月に「肉炉ばたBECO心斎橋店」をオープン。2017年10月にも「ステーキ食堂BECO京阪守口店」をオープンし、千房HDと資本業務提携したあとの2019年9月には、「ステーキ食堂BECO ハービスPLAZA梅田店」をオープン。12月は、「ステーキハウスBECOロッテアライリゾート新潟店」をオープンしている。

金氏は、後ろをふりかえらない。

金氏からみて、経営者、金栄釱は何点くらいなんだろう?
「平均点より少し上の60点くらいかな。ただ、コロナの新時代になると、評価される経営スタイルもちがってくるかもしれないなと思っています。すべてがゼロリセットされて、もう一度、何がいいかを改めてさぐる、そんな時代」。
金氏は、コロナウイルスの影響下でも下を向いてはいない。もう一度、再構築、
「いったん店もクローズしましたし、たいへんですが、いい意味で再スタートのいいチャンスになればと思っています。まだまだきびしい状況はつづくでしょうが」。
今後という意味では、楽しみなブランドもスタートした。2020年5月28日、京阪百貨店すみのどう店にオープンした新ブランド<「本気カレー」ステーキ食堂BECO>である。
ステーキ屋さんが本気でカレー作ったらこうなった、というカレーなんだそうである。「ストーリーのあるカレーショップです。肉のプロがつくる、というのが、私たちのカレーショップのストーリーの始まりです」
出店も年内3店舗といきごんでいる。ここにしかないお店がテーマだ。
ともあれ、まだ、走っている。スクラムが崩れれば、だれよりもはやく立ち上がり、襲い掛かってくる相手めがけ、タックルを仕掛ける。その闘志もまた健在。
ステーキも旨い、カレーも旨い。まだまだ、きっと旨くなる。金氏というキャラキターは、やはり後ろをふりかえらない。

思い出のアルバム
 
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