外食・飲食業界をリードする企業の社長の生い立ちから生き様、独立までの軌跡を紹介するシリーズです。

ピザーラは、現在全国に535店舗（直営店189店、FC 346店)を展開中のピザチェーン。宅配ピザ市場においては売上でも店舗数でも国内No.1を誇る。(株)フォーシーズは、20年間でピザーラを筆頭に23業態・647店舗を展開し、570億円企業に成長した。代表の浅野秀則社長が、映画「ET」のワンシーンを見て宅配ピザビジネスを起業した話は、外食業界ではたいへん有名である。
経営理念は「こだわりのおいしさ・楽しさ・感動をすべての人に！」。たとえばトマト一つとっても、表現したいピザに合わせて種類やカットのしかたを変えたり、デンマークをはじめ世界各国から厳選したナチュラルチーズを使用したり、生地にはミネラルとビタミンたっぷりの全粒粉を用いるなど、すぐれた食材やひと手間かけたおいしさにこだわっている。このため原価率は他チェーンよりも高い。割引券やドリンク無料券などはほとんど付けず、商品で真っ向勝負している。テリヤキチキンやエビマヨなど日本人好みのピザを開発し、それが売れ筋となっている。