外食・飲食業界をリードする企業の社長の生い立ちから生き様、独立までの軌跡を紹介するシリーズです。

強いコアメニューが成功のカギ

ロッテリアの「絶品チーズバーガー」が快進撃を続けている。昨年11月に48店舗で先行発売。今年4月に全国約500店舗で発売し、売上前年比は全国ベースで120％と絶好調だ。発売3日間に限っては350％を超える店もある。価格は1個360円(セット650円)だ。
ランチタイムには各店で行列ができ、土日のピークタイムにも大行列の店が続出。当初は品切れの店も出たほどだ。
池袋東口店における絶品バーガー（絶品Wチーズバーガーを含む）のシェアは35％。コアメニュー(看板メニュー)はフードサービス業の基本だが、この絶品チーズバーガーはまさしくコアメニューとして成功し、ロッテリアを飛躍させた。もちろんウマい！
この一品でロッテリアは復活すると、私も実感した。

開発を担当したのはフランスで実績を積んだ嶋原シェフ。「ビーフハンバーガーの四番バッターをつくる」を合言葉に、1年間に35回の試作を経て絶品商品を誕生させた。肉は部位にこだわり45gから80gの粗挽きに変更、豚の背脂でコクを出した。肉汁たっぷりの豪快なウマさだ。チーズには業界で初めて厳選したナチュラルチーズを使用。またバンズには日本酒の発酵酵母(酒種)を使って甘みを出している。

池袋東口店は売上トップクラスの店舗だ。今回登場する馬場崎靖仁店長は、草加ヴァリエ店時代にスタンダードオペレーションの年間インスペクションで全国1位に輝き、この店へ異動となった、12年目のベテラン店長である。