外食・飲食業界をリードする企業の社長の生い立ちから生き様、独立までの軌跡を紹介するシリーズです。

　「かつさと」は株式会社大むらや(太田繁芳代表)が経営するかつ丼・とんかつ専門店。現在15店舗(ＦＣを含む)を展開中で、今期中にさらに7店舗オープン予定の、元気印企業だ。経営理念は「楽しさと喜びと夢の創造」である。
　かつ丼５００円が究極の看板メニュー。なんとこれ１品で50％の商品シェアを持つという、圧倒的な商品だ。（不景気にはワンコインビジネスが好調！）人気メニューはランチのかつ丼とうどんのセット６００円。単品では味噌かつ丼５００円、ひれかつ丼６００円などがお値打ちで、定食もある。
　ボリュームと味に定評があり、既存のとんかつ専門店がＦＣに加盟してくるほど、その価値は高い。撤退した郊外の飲食店やコンビニなどの居抜きを改装してオープンするため、投資コストが低く(１５００万円程度)、投資回収は２年以内。
　客層は、平日はサラリーマンや中高年層、土・日はファミリーや若い男性客が多い。週に５回来店する常連客もいるという。また、テイクアウト比率が20～25％と高い。事業所などから電話で一度に30～40個もの大口注文が入るのは驚きだ。できたてのおいしさが、コンビニ弁当よりも受けているからだ。
　今月は、伸び続けるかつさと豊橋牟呂店の高尾順一店長にお話を伺った。