グランプリへの道 |
nish横浜ジョイナス店がグランプリを受賞したのは、スタッフの意識改革を図って業績改善を果たしたことが評価されたためだ。その経緯を八代支配人に伺った。 (1) 携帯電話でのお客様アンケート獲得比率 この仕組みが優れているのは、選ばれた4店以外に、業績改善の優秀な1店が敗者復活によって参加できる点である。このシステムのおかげで、すべての店が最後まで目標を持ってチャレンジ可能となる。nish横浜ジョイナス店は、なんとこの敗者復活で参加が認められたのだ。 横浜ジョイナス店は「6つのマネジメントサイクル」(目標設定→要因分析→対策立案→行動計画→進捗状況→結果検証)の徹底で、7〜9月の業績改善に大きな成果を上げた。売上前年比は7月が111.2%、8月106.8%、9月120.3%(約300万円アップ)と、着実に伸長している。 「感動比率」とは、気配り、味、提供時間の3項目に対する感動度をお客様に5段階で評価していただき、そのうち感動レベルが最も高い「大変満足」の割合を表したもの。横浜ジョイナス店ではこの感動比率がいずれの項目も約70%となり、平均40%を割っていた4月から大躍進した。(※これは会員7000人中2500人のご協力による、極めて公正な判定・評価である) |
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従業員不満足の撤廃からスタート |
ワンダーテーブルではバッサー(前準備担当)とアドバイザー(接客担当)の連携でホールサービスを行っているが、nish横浜ジョイナス店では昨年3月にアルバイトの大きな入れ替わりがあり、バッサーと新人ばかりになってオペレーション力が低下してしまった。アルバイトのKさんはそんな状況を「何とかしたい」と八代支配人に相談。「みんなに直接話しづらいなら、メールで呼びかけてみては?」という支配人のアドバイスを受けて、Kさんは全従業員にこんなメールを送信した。 Kさんからのメールに対し、「自分のことで精一杯」「新人に教える時間がない」「自分でやったほうが早い」「サービスというよりも作業になっている」といった返事が多く返ってきた。そこで、みんなが共通に感じている問題点を2つに絞り、改善に取り組んだ。 1.コミュニケーション また八代支配人の提案により、毎週ストアミーティングも始まった。5〜6名からのスタートだったが、営業時間中にも短時間の小ミーティングを行うことで、その熱意が他のアルバイトにも伝わり、毎週8割の人がストアミーティングに参加するまでになった。こうして「何でも言える風通しのよい職場」が形成され、コミュニケーションが高まり、チームワークも向上していった。 従業員不満足の解決と同時に、お客様不満足も減った。前述した感動度評価のうち「大変満足」と「満足」以外の数値が4月には25%あったのだが、6月には9.9%にまで低減したのだ。 |
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7月「味な店」、8月「粋な店」キャンペーンでも1位に |
敗者復活でフォーラムへのノミネートが決まり、お客様アンケートの獲得にも拍車がかかった。獲得ポイントは以下の3点。 「忘れられない日になりました」と、8月20日の日曜日のことを語る八代支配人。その日は開店時からいつもと違う雰囲気が漂っていた。獲得スピードが違っていたのだ。16時には60件を超え、「100件行こう」と誰かが言い始めた。100件を超えたのは20時ごろ。そしてついにこの日、過去最高の121件を獲得したのである。通算では目標の1000件を上回る1188件を達成。この勢いは止まらず、9月には1402件に至った。 そして7月の「味な店キャンペーン」では次の3つを心がけ、見事1位の座に輝く。 さらに8月の「粋な店キャンペーン」でも1位に。感動比率は6月の39.9%から69.4%へ。改善率は173.9%となった。ポイントは以下の通り。 |
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超常連客からお祝いの言葉と花の贈り物 |
外商活動も積極的に展開した。企業(事業所)訪問である。販促物を作成し、訪問エリアを決定して、猛暑の中、ジャケットを着て複数で訪問活動に明け暮れた。「横浜西口のニッシュをご存知ですか?」と尋ねるが、予想に反してほとんど知らないという答え。3年も営業しているのに…。それでも頑張って訪問を続けた。相手にされない日々の連続でモチベーションが下がりかけたある日、一組のお客様がやってきてこう言った。「チラシをいただいたんですけど」 それを機に新規の来店件数が増えはじめた。担当スタッフから「次はどこへ行こう」「チラシの在庫は何枚?」「チラシ、作っておきました」という声が自然に出るようになった。 八代支配人は「アルバイトのみんなが自発的に実施していくのを見守っていただけ」と語る。スタッフの自主性を引き出し、積極的に行動できる環境をつくり、時に適切なアドバイスを与え、時にあたたかく見守ってきた支配人の底力に感服する。 みんながまとまれば大きな力になることの大切さを、この取材を通してあらためて学ばせていただいた。読者諸君もぜひ参考にしていただきたい。 |
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