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売上好調の3つの要因

1.スタッフのモチべーション上昇中
 神部店長の店舗ビジョンは「地元黒川に愛される店」。アットホームな店づくりを目指している。チームワークは抜群だ。もちろんコミュニケーション量は多い。雑談からスタンドミーティングまで、毎日コミュニケーションを欠かさない。神部店長はスタッフの生い立ちや趣味、好きなスポーツ、こだわっていることなどを把握しており、気軽な雑談でスタッフの心をほぐしている。やる気を促すような言葉を交わすことで、スタッフのモチベーションはどんどんアップする。モチベーションが上がれば、チームワークも上がる。この誌面でこれまで何度も言ってきたように、雑談力とチームワークは比例するのだ。

2.接客サービスの向上
 私は「実力店長養成講座」において、コミニュケーションが増えてチームワークが良くなると、接客サービスの質は向上すると教えている。スタッフが明るく楽しそうなら、その雰囲気がお客様に伝わるからだ。黒川店もまさにそれで、アットホームで地域密着の運営がお客様に支持されている。最近も、天ぷらをテイクアウトした近所のおばあちゃんが、「おいしかったよ」と言って三世代で来店してくれた。
 特に初回客にはお店とメニューの説明をしっかり行う。天籠(てんかご)に一品ずつできたての天ぷらを提供し、丁寧に商品説明をしている。またお通しの大根スティックは、こだわりの肉味噌付きで食べ放題だ。お子様のソフトドリンクは100円で飲み放題。女性限定の天ぷら専用追加ソースサービス、さらに平日限定ボリューム満点のデザートサービスもある(土日は1500円)。女性のリピートが増える要因である。

3.Web広告で集客
 安達社長はサラリーマン時代に飲食Webの企業に勤めていた。だからWeb広告は得意分野である。インスタグラムなどで女性客が紹介してくれるので、おいしそうな料理の画像が拡散する。ボリュームたっぷりのデザートも映える。また居酒屋はアルバイトの募集に苦労しがちだが、SNSでおしゃれに紹介されるおかげか、女子学生の応募が増えているのも嬉しい。

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コミュニケーション能力を高めるには

@1日に3分から5分程度、意識的にスタッフと良いコミニケーションをとり、これを習慣化する。
Aいつも笑顔でスタッフと接する(笑顔だけで良い関係性が広がる)。ある調査で感じのいい人について聞いたところ、「笑顔」が35%、「きちんと挨拶する」が24%、「丁寧に接する」が5%だったという。笑顔が一番なのだ。
B褒めることを習慣にする。スタッフには常に関心を持ち、店長に言われたら嬉しいであろう言葉を、常に伝えるようにする。
C「ありがとう」という言葉が自然に出るようにする。
Dスタッフを個人名で呼ぶ。(名前は当人にとって最も心地よく、最も大切な響きを持つ言葉である)
Eさわやかな「挨拶」が飛び交う職場にする。
Fコミニュケーションの一歩は雑談である。(仕事の顔よりプライベートの顔を増やす)
G「相手中心」を意識する。(相手中心とは、相手の役に立つことを考えること)

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動画教育と日次決算

 天ぷら酒場KITSUNEには「Teachme Biz」という動画による教育システムがある。接客・キッチンに関する2分の動画が100本もあるのだ。接客はお迎えからお見送りまで、キッチンは天ぷらの揚げ方から衛生管理・クレンリネスまで、それぞれ充実したマニアル管理をしており、なかなかの優れものである。直営でもFCでも、良いものができればスマホで撮って更新し、共有していくのだ。
 また、マインドシステムという日次決算の仕組みがある。本日の売り上げ、仕入れ、人件費を入力すると毎日のPLが出て、今日の利益が明確にわかる。経営の見える化である。またレストランボードというシステムでは、席の稼働率と人の配置がオンライン上で見える化されているため、直営各店やFC店の指導ができる。
 神部店長の強みは他にもある。コストコントロールが素晴らしいことだ。原価27%、人件費22%、FL49%で管理していることだ。原価はほぼ理論原価である(すばらしい!)
 褒めると叱るに対する神部店長のバランスは、7:3。叱るのは挨拶などがお客様に集中できていない時だ。「コミニケーションさえよければ、店舗運営はスムーズに行きます」と熱く語ってくれた。
 夢はKITSUNEを100店舗に拡大することで、それを実践する柱の一人になりたいとのこと。ありがとう、神戸統括!