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働くポジションのイメージが浮かぶか? |
今までにもしばしばこの誌面で述べてきたが、店のスムーズな運営は採用時の人選にかかっていると言っても過言ではない。古橋店長に、面接の流れと採用の判断基準を伺った。
1.電話での対応をチェック(言葉遣いや、声のトーンからやる気を判断)
2.5分前に来店・待機するかどうかをチェック(遅刻は不採用)
3.店長の自己紹介後、リラックスさせる
4.面接の所要時間は30分以上
5.「はい」や「いいえ」で答えられる質問は避け、説明を要するものを設定
6.仕事への積極性や継続性をチェック
7.元気・笑顔(丸源のテーマ)が実行可能かどうかチェック
8.ポジションのイメージが浮かんでくるかどうか(重要!)
9.働きたいという意欲が伝わってくるかどうか
10.仕事内容や待遇を説明
古橋店長が最重視しているものは8だ。その人がイキイキと働けるポジションが思い浮かばなければ、活躍は期待できない。
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笑顔いっぱい、元気いっぱいの看板娘 |
丸源ラーメンには看板娘という制度がある。背中に大きく看板娘と印刷された赤いTシャツはそのシンボルだ。知立店の看板娘は設楽さん(19歳)。笑顔と元気いっぱいのムードメーカーで、常連客の顔を店長より多く覚えているという。赤いTシャツを着ることで、お店を背負っている気持ちになるそうだ。
看板娘がお目当てのお客様も多い。キッチンにいる時でも一目姿を見ようと、わざわざ探してくれたりする。仕事帰りに立ち寄り、週末にも家族で来るなど、週2〜3回来店するお客様もいる。そのたびに看板娘を探し、「また来たよ」と手を振ってくれるのだ。(すばらしい!)
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メール会員増強で売上向上 |
古橋店長が最近特に力を入れているのが、携帯メール会員の増強だ。顧客(メール会員)データは現在5000人。先月は900人を獲得した。事務所ではグラフを掲示している。
会員募集は入口の告知板やテーブルのPOPでお知らせするほか、サジェストセールスでもおすすめする。
お得な情報のメール送信は月2〜3回。ラーメン150円引きや餃子無料キャンペーン、唐揚げプレゼントなどだ。この効果は大きく、3日間限定の期間中は1日7〜10万円も売上がアップする。先月の携帯販促効果は65万円にも及んだ。
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P/Aが自主的に反省会 |
古橋店長の一番の自慢は、この店のチームワークのよさだという。団結力がすごいのだ。ピークタイム後の休憩時間には、店長や社員がいなくてもP/Aが自主的に反省会を行う。「なぜ今日はランチ6分提供ができなかったのか」「バッシングとご案内のタイミングがスムー
ズでなかった」「声がけのリズムが悪く他の作業との連携がうまくできなかった」など、アルバイト同士で白熱した議論を展開し、問題点を解決していくのだ。
このような団結力を生み出すため、古橋店長は次のような工夫や指導をしている。
1.出勤時の挨拶
ワンスマイル、ワンメッセージで店長から全員に話しかけ、反応を見る。表情や体調、テンションの高さ、レスポンスの良さなどをチェック。
2.元気な朝礼
昨日の営業結果の反省、連絡事項、店長からの目標指示など。下記の例のように、最近徹底できていないことを指示。
(1) 膝付き接客の徹底
(2) 入り口に集中し、ドアを開ける
(3) メール会員獲得のセールストーク強化
(4) ラーメン提供時間6分以内
3.オープン3分前の声がけ
「今からオープンします。グリーターOKですか。キッチン準備OKですか。ホール準備OKですか」の声に「ハイヨ!」で応える。毎日本日オープンの姿勢で心の鮮度を向上させるのだ。
4.スタンドミーティング
教育を兼ね、1分間ミーティングの形でこまめに全員とコミュニケーション。(全員と毎日、これがポイント!)
5.携帯メールで情報共有化
32名のP/Aと社員に、毎日店長(または社員)から一言メッセージを送信。その日シフトに入っていないP/Aにも送信する。内容は、売上状況やオペレーションの反省、トピックス、クレーム、最近の問題点、本日輝いていたアルバイトの名前(アンケート)とほめる言葉、メール会員の獲得状況など。すべて明日に向けてモチベーションを上げるためだ。(いいですね!)
6.社員ミーティング(月2回)
売上の上がる週末の営業や、今月の問題点と来月のテーマなどについて話し合う。常に次の一手を考えて動いている店長だ。
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ゲリラ戦の拠点活動、53店実施中! |
古橋店長は丸源ラーメンが大好きで、毎日食べ続けている。だからわずかな変化も見逃さない。スープ、麺の状態、支那竹までチェックし、食材の管理にもこだわる。バラツキを許さないためだ。肉そばは80℃、丼は65℃と、温度管理も徹底。れんげの熱さにも妥協しない。
携帯メール以外の販促として、拠点活動も欠かさない。ゲリラ的に近隣のお店を回り、スーパーや小売店、クリーニング店、書店やビデオレンタル店などに100円クーポン券を置かせてもらっている。その数は53店。これは新規客を呼び込み、メール会員へと発展させて固定客を獲得していくための、効果的な手段の一つだ。
古橋店長は、日頃からP/Aに自由な雰囲気で意見を語らせている。このためP/Aからの改善提案が多い。提案に対する店長の対応(取り組み)も早いので、どんどん新しいアイデアが出てくる。
またP/Aに対し次なる目標(やりたいこと、ポジション等)を常に問いかけており、一人ひとりに目的意識を持たせ、やる気を高めている。
「一杯のラーメンで、お客様の幸せと満足度を高め続けていきたい」と語る古橋店長。お店への愛着心が非常に高く、お客様のこともスタッフのことも本当に大切にしている様子が、全身からにじみ出ていた。
お店が大好きで、P/Aが大好き。これは実力店長の共通点である。それをあらためて実感させられた取材だった。ありがとう、古橋店長!
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