弦卷店長のP/Aに対する「ほめる」と「叱る」の割合は、「叱る」が7割と圧倒的に多い。やさしそうなタイプだけに、ちょっと意外だ。だが常にお客様の立場からP/Aを見ているので、厳しくなるのは当然ともいえる。
特に、商品の提供時間が遅れた時、ホール全体を見渡せていない時、お客様に呼ばれる前にサービスできていない時、オーダー待ちの気配りが不足している時などには厳しく叱る。また、入口周辺での集中力が足りない時も叱る。藤一番では入口の外にお客様を発見すると、「お客様が入られます!」のかけ声を合図に、全員でお迎えすることにしているからだ。
もちろん叱り方には気を遣うし、叱りっぱなしにもしない。ピーク後には「よく頑張ったね」とねぎらうことも多い。日頃からの十分なコミュニケーションと万全のフォローがあれば、叱っても必ずP/Aは分かってくれると弦卷店長は言う。
弦卷店長の話を参考に、効果的な叱り方や注意を促す言葉を挙げてみた。
@「(挨拶は)ここまで聞こえる大きな声で!」
A「あなたがお客様の立場ならどう思う?」
B「最近、疲れてる?」
C「理想のオペレーションを百点としたら、今のは何点?」
D「どうしたらうまくできると思う?」
E「今のはあなたらしくない」
F「これではあなたのよさが伝わらないよ」
G「あなたのよさが活かされていなくて悔しい」
H「リーダーの君がしっかりしなくっちゃ!」
I「ここだけ直せば大丈夫!」
また、叱った後のフォローも大切だ。ポイントは次の3つ。
@行動に変化があれば、小さなことでも認めてほめる。
A必要に応じて、適切なアドバイスをする。
B「君ならできる」という励ましの言葉を忘れない。
ほめる→叱る→励ますというサンドイッチ方式で、弦卷店長はスタッフを育てているのだ。
またコミュニケーションを十分にとるため、仕事中のスタンドミーティング(1分間コミュニケーション)を実施しているほか、休憩時や仕事終了時にも、その日の良かった点・問題点の指導を行っている。
さらに、月1回レクリエーション(ボーリング大会や飲み会)も実施。厳しい店長の場合、スタッフと一緒に素顔で楽しく過ごす時間も必要なのだ。
優秀な実力店長というのは、たいていほめ方と叱り方が上手だ。読者のみなさん、ぜひ彼らに見習おう。ほめることが多い人は、時にはビシッと厳しく叱ろう。叱ることが多い人は、たまにはとことんほめよう。効果的にほめて叱っていただきたい。
最後に、最近のうれしいできごとを弦卷店長にお聞きすると、「P/Aたちから誕生日のプレゼントをもらったことです」とにっこり。店長の厳しさには愛情がたっぷり込められていることを、みんなよく分かっているんですね。だから素晴らしいチームワークが生まれるんですね!
弦卷店長、ありがとう!
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