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売上伸び率140%、坪売上42万円!

 福山店長が異動してきた今年4月当初には300万円程度だった売上は、5月380万、6月420万、7月430万、8月450万、9月428万と、毎月のように伸び続けている。その要因は次の通り。

(1)チームワーク・空気感が最高
最も効果が高かった項目。「会社が大好き、店が大好き、店長が大好き」とスタッフが思えば、チームワークが向上し、空気感が良くなって、それがお客様に伝わり、店は繁盛する。みんなが「大好き」を実感できるよう、全体ミーティングからスタンドミーティング、プライベートな相談まで、福山店長はスタッフとのコミュ二ケーションを非常に多くとっている。

(2)常連客づくり
店長自身が認識している常連客の数は500人以上。スタッフたちも100人以上は覚えているという。常連客が新規客を連れて来店し、その新規客が常連となって客数が増え続けるのだ。

(3)外商活動(近隣事業所)
夏のピーク前、近隣500mの事業所(会社や商店)を中心に、毎日15〜20件実施した。

(4)日本唐揚協会・金賞受賞
日本唐揚協会の第3回からあげグランプリ(2012年度)で、中日本しょうゆだれ部門で金賞を受賞。それをポスターやPOPでお客様にアピールした。

(5)パブリシティ活動
テレビ、食情報ポータルサイト、フェイスブックなど。

(6)立ち席→イスの導入

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会話の多さで常連客をつくる

 福山店長の店長方針は「活気・元気を与える店づくり」。スーパーハイテンションで全体を巻き込む朝礼の声出しは、その代表的なものである。
 一番重要なのは、スタッフに日々感謝の気持ちを持って楽しく働いてもらうことだ。実際にお客様からしばしば「なぜいつもそんなに楽しそうに仕事しているの?」と聞かれるし、「私もこの店で働きたい!」とも言われる。(すばらしい!)
 常連客づくりのポイントは、お客様との会話を多くすることだ。会話のきっかけは、料理やドリンクの提供時、ドリンク追加時、灰皿やおしぼり交換時、プレバッシング時などがチャンス。料理の感想を聞いたり、お店をアピールしたり、看板メニューをおすすめするなど、内容はその時に応じて考えたい。
 福山店長は、お客様の服装や持ち物などの特徴を話のきっかけにするという。たとえば「素敵なカバンですね。どこで購入されたのですか?」など。長くは話さず、ちょうどいいと言われる「1分程度」。1分以内では少し物足りず、1分以上になると仕事に支障をきたすためだ。
 初回客が再来店する確率は20〜30%だといわれる。再来店しない理由のトップは、「特に理由はない」である。ならば、再来店してもらえるような「何か」を積極的に生み出すべし。ポイントは以下の通り。
@初回客には好印象を持っていただく。
A店の看板メニューをすすめる。
Bお客様との会話を多くする。
Cポイントカードや次回の割引券を渡す。
Dアンケート用紙に記入してもらい、サンクスレターを送付。
 常連客づくりのための「目配り・気配り・心配り」を、福山店長は次のように定義している。
●目配り:お客様の立場に立って考え、全体をよく見ること。
●気配り:気配を感じさせることなく先読みをして、期待以上のサービスをすること。
●心配り:安心できる空間づくりをし、お客様を思いやる優しい気持ちで行動すること。
 ただし、常連客との距離が近いのはいいことだが、距離を縮めすぎるのは好ましくないと、福山店長。「自分の店という感覚で気ままに振る舞う常連客ではなく、この店が大好きで、店やスタッフのことを考えてくれるお客様こそが本当の常連様です」と語る。
 ブルームダイニングサービスには、「幸せの花を育てるカード」という名のポイントカードがある。タネ(青)→芽(緑)→つぼみ(オレンジ)→花(カラフル)…というように、来店頻度によってカードの色が異なり、それに応じたメニューやプレゼントグッズがもらえるのだ。常連客を増やしていく上で、このような仕組みづくりも大切である。

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スタッフの変化が店長の喜び

 福山店長が少し前に採用した新人アルバイト(男性)には、不安材料が少なからずあった。居酒屋でのアルバイトは初めてとのこと。経験の有無はともあれ、髪は長いし、服装のセンスもあまりよくないし、何より声が小さくて少々頼りない感じなのが気がかりだった。
 ところが入店1カ月を過ぎる頃から、髪が短くなり、ファッションセンスもアップした上、大きな声で「男前ジョッキいただきました!」とテンション高く言えるようになって、いつのまにかポジティブ人間に変身していたのだ。お客様からも「なぜあんなに元気なの?」と聞かれるほどの変貌ぶりである。環境が人を変えるとは、まさにこのことだ。「スタッフが日々変化し、成長していく姿を見るのが最高の喜びです」と、福山店長は言う。
 夢は、2〜3年以内に「がブリチキン。」のFCで独立すること。そして加藤社長のように成功することだと、目を輝かせながら語ってくれた。
 意志あるところに道は開ける。ガンバレ、福山店長!