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業績賞与800万円!

 インタビュー中、小沢店長の口から「業績賞与800万円」という数字が出た。聞き間違いかと思ってつい「年収800万円ですか?」と確認してしまった。すると小沢店長は私のその言葉に少しとまどいながら「いえ、賞与が800万円です」と答えた。とまどっているのは、本当は私のほうなのだが…。
 ジェイプロジェクトにはGM制度という独自の制度がある。自分の考えた店舗運営のコンセプトを幹部にプレゼンし、採用されてゼネラルマネージャーになると、店舗の利益に応じた成果報酬(賞与)を獲得できる仕組みになっている。小沢店長の場合、それが800万円というわけだ。
 彼は新九栄本店で1500万円の月商を1900万円に伸ばすなど、1年を通じて売上前年比を122%まで伸長させたのだ。会社への貢献度は実に大きい。
 小沢店長はまた、軟式野球部のキャプテン&エースピッチャーとして活躍する、体育会系店長でもある。

売上前年比122%の理由

@抜群のチームワーク
 売上向上の理由として真っ先に飛び出した言葉が「チームワーク」。これは売上を伸ばした実力店長に共通する言葉だ。チームワークが良いと店の雰囲気も良くなり、イキイキと働く従業員の姿がお客様に好印象を与え、顧客満足度が向上する。従業員満足→顧客満足→ビジネス満足の好循環に入っていくのだ。
 チームワークを良くするために小沢店長がおこなっているのは、仕事中のスタンドミーティングから全スタッフで祝う誕生会まで、密なコミュニケーションである。特に誕生会は月2回ほど実施。プレゼントを持ち寄ったりみんなで飲んだりする楽しい場であると同時に、ミーティングを兼ねた自由で活発な意見交換の場でもある。
A常連客(ファン)の増加
 ホールでは全スタッフがお客様に意識を集中。お客様の気持ちを察して行動する、気配り・心配りに満ちた接客をしている。たとえばお客様が箸を落としたら、誰もがすみやかに箸をお持ちする。トイレのご案内はトイレの前までお連れする。お客様が薬を出す様子を見たら、すぐに水を提供する、など。
 店長が特に気遣っているのが、特別感を感じていただけるパーソナルサービス。Aさんの紹介でBさんが来店した場合、「Aさんからのプレゼントですよ」と言って焼酎やワインを出す。もちろん店からのサービスだ。女性の場合はデザートの盛り合わせにしたり、記念日なら生花にするなど、そのときどきでバリエーションは工夫する。紹介した人もされた人も嬉しくなり、また輪が広がる。人が人を呼ぶサービスで、お店や店長のファンが増えていくのだ。(効果絶大ですね!) B季節感あふれるメニューづくり
 ジェイプロジェクトでは価格もメニューも各店で変更可能だ。料理長と相談しながら、春なら菜の花や筍やアスパラガスを使った料理など、季節感あふれるメニューを提供していく。日替わりメニューは30品目あり、うち3〜5品は毎日入れ替える。←どこの店舗の内容かわかるように記載願います。
 お客様から食べたい料理をリクエストされたら、材料があれば作ってお出しし、ない場合はそれに近い素材で新たな料理を提供する。NOと言わないサービスなのだ。

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お客様に感謝されてきなさい!

 小沢店長は以下のことをP/Aの採用基準にしている。
@第一印象の良さ(自然な笑顔、ていねいな言葉遣い)
A会話ができる(お客様との会話が大切なため)
B挨拶がしっかりでき、礼儀・礼節を心得ている
 その他にも、細かい点まで見極めた上で決めるとのこと。例えば、面接者(店長)より先に座らないとか、帰り際にもう一度振り返って挨拶できる、などだ。採用された新人に対しては、タイプや性格に合った人を選んで教育を担当させるという。
 「今日もお客様に感謝されてきなさい!」というのが、小沢店長の教育方針である。
●3組のお客様からありがとうと言われました。
●おすすめ料理がおいしかったと言われました。
●ちょっとしたサービスに感動してもらえました。
…P/Aたちが、このような感謝の言葉をお客様にいっぱい言われるようになってほしいからだ。「お客様だけでなく、仲間たちとも日々感謝し合い、『ありがとう』であふれる店にしたい」と小沢店長。「P/Aが成長していくのを見るのが、一番の楽しみです」と語る。

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「ほめ方と叱り方」、社員とP/Aとの違い

 「ほめ方:叱り方」の割合は、P/Aの場合9:1。社員の場合は真逆で、1:9と厳しい。
 社員を叱るのは、気配りが不足している時、P/Aへの指導が不適切な時、挨拶がしっかりできておらず、礼儀が重んじられていない時などだ。
 P/Aは、やる気を促すため常にほめることを意識しているという。「今日もいい笑顔だね」「動きがいいね」「早くできるようになったね」「いいサービスができたね」等々、毎日折にふれてほめるようにしている。
 部下をほめるのは、部下の実践した良い行動に焦点を当てて認めることで、ずっと定着させていきたいからだ。私自身の話で恐縮だが、かつて上司や尊敬する先輩からほめられて、大いに発奮したものだ。ほめられた時の言葉は何十年も経った今でも忘れていない。良いほめ方は、その人の人生を変えるほどのすばらしい効果がある。
 だがほめるのも叱るのも、コミュニケーション不足では効果はない。小沢店長は料理長とも常にコミュニケーションを図っている。店の方針やおすすめ料理に関するミーティングをひんぱんに行うほか、キッチンスタッフ(料理長の部下)に関して料理長が気付いていない指摘を店長がおこなったり、逆に店長の部下であるホールスタッフについて料理長が指摘するなど、相互に気付いたことを教え合って、よりよい店づくりをしているのだ。
 最近のうれしい出来事を小沢店長に伺った。「新九に新任した時、全員でこの店を優秀店舗にし、コンベンションで壇上に上がるぞ」と約束し、それを果たせたことが本当にうれしい!」と、晴れやかな笑顔だ。
 今後の夢は明確。社内独立支援制度を活用して独立することだ。夢は実現します。ガンバレ、小沢ゼネラルマネジャー!