セコンダバンビーナがなぜこれほど売上を伸ばしてきたのか、その理由を渡邊店長に伺った。
1.常連客の増加
オープン2年目で認知度がアップしたことも手伝ってか、常連客が増えた。主な客層はオフィスワーカーで、仕事帰りに寄る人が多く、男性と女性の比率は4:6だ。店長が認識する常連客は300人以上。月に20日来店する超常連客もいる。売上の5割が常連客で構成されている。
2.メニューの進化
旬の食材を使った季節メニューを毎日10品以上、日替わりメニューとして提供。ファサードのブラックボードにも記入される。これが、毎日来店しても飽きない理由の一つだ。また、ランチはピザもパスタも大盛り料金無料に。さらに、お客様との会話から要望を聞いて新メニューに反映させるなど、メニューをどんどん進化させている。
3.お客様との距離感の近さ
店のイメージはカジュアル・イタリアン。「チャオ」「ボナセーラ(こんばんは)」と気軽なあいさつが飛び交う。店長はいつもお客様に気さくに声をかける。「今日のピッツァメニューはいかがでしたか?」と尋ねて「とてもおいしかった」という声が返ってきたら、すぐにピッツァ職人を呼んで名刺交換と会話のお膳立てをする。店長が料理人やピッツァ職人やホールスタッフをお客様に紹介するのは、スタッフ全員のお客様だという気持ちがあるからだ。この店ではアルバイトも全員名刺を持っていて、いつでもフレンドリーな会話をする心構えでいる。だから店長の不在時でも、お客様がガッカリすることはない。会話は1分程度。「もう少し話したいとお客様に思ってもらえることが大切です」と店長。常連客は、常連客ならではの会話を求めているのだ。
4.抜群のチームワーク
チームワークがよく、スムーズな連携が自慢のセコンダバンビーナ。ホールが混んでいる時は料理人も料理を提供する。ピッツァ職人がピッツァを運んでくれて、さらに説明までしてくれたら、お客様にはよりおいしく感じることだろう。電話の場合も、3コール以内にホールスタッフが出られなければ料理人が対応する。「まかないの食事の時間に、いつも自由な意見交換や軽いディスカッションをしていているんです。チームワークがこんなにいいのは、日頃から言いたいことを言い合える環境があるからでしょう」と渡邊店長は語る。
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