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坪売上38万円、5つの要因 |
秋葉原店の客層はサラリーマンやヤング層が中心。外国人も多く、2割以上を占める。
25坪で月商900万円、坪売上にすれば38万円に上る繁盛の主な要因は以下の4点だと、焼山店長は語る。
1.全員参加の店舗運営
真っ先に挙げた要因がこれ。全員で運営することによりスタッフの間に一体感が生まれ、店内全体の雰囲気がアップ。全員で運営とは、発注から仕込み、オープン・クローズ作業まで、スタッフ一人ひとりに責任ある仕事を任せているということだ。もちろん情報も共有。例えば清掃スケジュールの状況は、毎日ケータイで清掃箇所を撮影してLINEで発信。全員が確認できるようにしている。
2.活気あふれる接客
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」の挨拶は、お客様と向き合い、目を見て行う。一般にラーメン店のホールスタッフは男性が多いが、この店は女性の比率が高く、女性たちの笑顔と元気な声が飛び交っている。自主的に英会話を手帳にメモし、外国人客とコミュニケートする女性スタッフもいる。
3.好立地&大看板
角地で2フロアの立地を活かし、インパクトの強い大看板を掲げて通行人を惹き付けている。「新たな飲食店をどうやって選んでいるか」という問いに対する、次のような調査結果がある。1位は口コミ、3位はインターネットだが、2位は「偶然の通りがかり」だという。偶然通りがかった際に目を引くファサードが、いかに重要かがわかる。
4.地域に合った販促活動
秋葉原ラジオ会館でのイベントを始め、地域に密着した販促活動を積極的に実施している。例えばゲーム会社とのコラボで地域限定ラーメンを作ったり、週末にはスタッフがコスプレでチラシ配布するなど。(秋葉原ならではですね!)
5.味へのこだわり
味の決め手となるスープの品質を安定させるため、チェックを徹底的におこなっている。毎時間味見をするのはもちろん、毎日2回、午前11時と午後6時に濃さを計測する仕組みも稼働。濃度計が規定の6.5%を指している写真を撮影して本部に送信している。
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“ブタックカード”の大特典 |
野郎ラーメンには「ブタックカード」というお得な販促カードがある。豚野郎系かメガ豚系を1か月以内に4回食べたお客様がもらえるカードで、次の8大特典付きだ。@野菜増し無料 A麺の大盛り無料 B美味しい半ライス無料 Cミニビール無料 Dもっちり水餃子200円(通常380円) Eお好きなハーフ丼200円(通常250円) Fお連れ様特典(お連れ様全員に@〜Bの中から1つサービス)。G豚野郎シリーズをご注文頂いたお客様は味玉(通常100円)が無料!
サービスの目白押しで原価率が上がってしまいそうだが、問題はない。来店頻度がアップしたり、お連れ様を通じて新規客が増えればいいのだ。
秋葉原店のブタックカードを持つお客様は現在500人。秋葉原という立地上、新規客が多く、来店時に持参するお客様は2割である。だが店舗によっては5割を超えるところもあり、効果の高い販促手段といえる。
これは、秋葉原店で最近あった話。あるお客様が焼山店長に「1日でブタックカードをゲットします!」と宣言。昼2杯、夕方1杯、夜1杯食べて獲得したという。なかなかすごいファンである。
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ほめて、ふれあって、育てていく |
スタッフのことで、嬉しいと思ったエピソードを伺った。店舗異動した際に前任店長から、仕事が全くできないアルバイトがいると聞かされたそうだ。だがそのアルバイトが焼山店長の指示を一生懸命メモする姿を見て、この子はいけると確信し、集中して育てた。以前は叱られてばかりで萎縮気味だったその子の良いところを見つけてはほめ続けた。やがてそのアルバイトは、ナンバー1のスタッフに成長したという。(すばらしい!)
焼山店長はスタッフとのコミュニケーションを大切にしている。ポイントは情報の共有。ことに時間帯別客数の確認・共有は、毎日の朝礼やLINEを通じて確実に行う。土日のピークタイムの回転率など、売上に大きく影響するデータを全員が知ることが重要。みんなで経営に携わっていることを実感してもらうためである。また、今日の問題点をもとに明日の行動目標をLINEで指示する作業も、毎日怠らない。
そして飲みニュケーションでは、プライベートな面を素直に出してスタッフとふれあう。仕事にも遊びにも真剣な姿勢を見せているのだ。
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誰よりも現場に出て、誰よりもお客様と顔を合わせる |
「人は相手の人間的な側面を知ったとき、より相手のことが好きになる」(つまり、知れば知るほど好きになる)といわれる。これはアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが発表した効果(ザイアンスの法則)である。この法則を地で行くかのごとく、仕事でもプライベートでも本音をぶつけ、スタッフと共に歩んでいる焼山店長である。
そんな彼の店長としてのポリシーは、「誰よりも多く現場に出る。誰よりも多くお客様に顔を見せる」ことだという。お客様にも自分のことをいっぱい知っていただこうという想いが伝わってくる。
1月から4店舗の統括店長になった彼には、さらなる夢がある。5年後(30歳)に独立して、より大きく羽ばたくことだ。夢は必ず実現します。ガンバレ、焼山店長!
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