年代別一覧リスト
掲載時期別リスト
オススメ求人サイト
リンク
アプリラボ

第1131回 株式会社ぐっとくるダイニング 代表取締役 岩田 聡氏

update 25/12/16
株式会社ぐっとくるダイニング
岩田 聡氏
株式会社ぐっとくるダイニング 代表取締役 岩田 聡氏
生年月日 1984年5月1日
プロフィール 名古屋市生まれ。学生時代の飲食アルバイト経験から一度は飲食業を敬遠。しかし、知人の誘いで入った会社で過酷な勤務を経験する中、お客様との近さに飲食の魅力を見出す。28歳で独立し、業務委託を経て自社ブランド「サカナのハチベイ」を成功させる。現在は愛知中心に10ブランド25店舗を展開。「スタッフを幸せにすること」を信条とする。現在、NAGOMU(NAGOYAグルメショップ経営連合:Nagoya Gourmet-Shop Management Union)の理事を務めている。
主な業態 「肴屋八兵衛」「ココロザシ」「サカナのハチベエ」「燻銀」「囲炉裏家さんかい」他
企業HP https://good-crew-dining.com/

「ちかい」が、行動原理。

今回、ご登場いただいた岩田さんは1984年5月、名古屋市の港区に生まれている。お父様は大手のメーカーで長年務められた。上下関係に厳しく、兄妹に囲まれた岩田さんは「父にも、兄にも頭が上がらなかった」と笑う。
先生の影響で小学生の頃からギターを弾いた。趣味程度というが、なかなか達者に違いない。
中学1年からバレーボールを始め、高校1年でリタイア。回転すしでアルバイトを始めている。
「特別、バレーボールに夢中だったわけではなく、中2のときは顧問の先生がいなくなったもんですから、新しい先生が来るまで部活動自体がなかったくらいで」。
活動エリアは、基本、自宅周辺。じつは、高校選びも、大学選びも自宅からの距離で決めた。
「中学も、地元なんですが通学に歩きで25分。それがきつくて」と笑う。
ギターにも、それほど熱中しなかった。特別な野望も何もない。
飲食でアルバイトをして印象はどうだったか、聞いてみた。
「大学生になってからも飲食店でアルバイトをするんですが、当時は、飲食の仕事をするとは思ってもなかったし、むしろ絶対、やりたくないと思っていたくらいです」。
どうして?と質問を重ねた。
「だってね。最初の回転すしの会社が今でいうブラック。店長は休みなしで働いていましたし、副店長が、お金をくすねたうえに、会社といろいろ揉めているのをみて、なんちゅう世界だって思っていたんです」。
ちかくで、気楽にはたらければそれでよかったから、その世界には染まらなかった。
「大学生になってバイトしたのが、ある鰻屋さんで。料理人の世界だったから、殴る、蹴るが日常だったんです」。
飲食で働いたが、そのぶん飲食との距離が遠ざかる。
人生の針が動いたのは、バイト先で出会ったおじさんたちとの出会いだった。
  「そのおじさんたちは、クルマ関係の会社の経営者だったんです。でも、夕方になると、やってくるんです。今でいうWワークですね。その人らを手伝って、私も部品をオークションに出品したりして。起業家のマネごとをしていたんです」。
さらに針が動く。ある経営者と出会ったからだ。
「飲食業の経営者の方です。知り合いに誘われたんです。『岩田って、就職しないんだろ。昔から独立するっていってたし、手伝ってみないか』って」。

飲食の世界と、勉強の日々と。

「とくに好きじゃなかったんですが、飲食店の経験はあったし、独立の勉強になるかな、と」。
人生の針が、ぐるぐる、回る、回る。
とにかく忙しい。目の回るような業務量をこなす毎日が続いたそうだ。
「オープンしたのは、小さな飲食店でした。愛知では、まだ珍しいタイプの飲食店だったこともあって、ひっきりなしにお客様がいらっしゃいました」。
日々が、ぐるぐる回転する。とにかく毎日が刺激的で、毎日が発見だった。
「私はキッチンだったんですが、カウンターで料理をしていたもんですから、お客さんとの距離がちかい、ちかい。『旨かった』とか『ごちそうさま』とか。そういう言葉が、活力にかわっていくんです。もっと、喜ばせたいな、って」。
「人間性も評価された」と岩田さんはいう。笑い合う、常連客と、岩田さんがいた。
だんだんと飲食が好きになった?とたずねると、岩田さんは大きく頷いた。

独立と自社ブランドの立ち上げと。

「計5年の在籍の間で、新ブランドの起ち上げや様々なことを経験させていただきました」。
飲食を好きにさせた常連客も、今の、岩田さんづくりに一役買っている。
その後、岩田さんは28歳のときに独立。1・2号店は業務委託での運営だったが、3号店目で自社ブランド「肴屋八兵衛」を開発・運営している。
「この3号店がオープンから好調で。そこからは自社ブランドの展開を進めてきました」。
独自ブランドは経営者岩田の、誕生を祝うかのように繁盛した。

飲食の正義は、人を幸せにすること。

光と影をみてきた。影は、過剰な労働だ。賃金も高くはない。「でも、それが、当たり前で。時給を下げて利益をあげるのが正義だと思っていた」と、岩田さん。
「ただ、ついてきてくれたスタッフ、彼らに教えてもらったんです。飲食は、そうじゃない、と。真面目に仕事に打ち込んでいる彼らをみて、彼らを幸せにすることこそが、経営者の仕事なんだと」。
2025年11月、現在、10ブランド、25店舗を金山をはじめ、愛知の中心エリアにオープンしている。
「毎年、10店舗のオープンを計画しています。十分な人員を確保するために、採用にもちからを入れていて。年間1500万円使ったこともあります。幸い、順調に人も集まって年間20人くらい増員ができています」。
組織の体制もつくった。クレドもつくった。ホームページもつくった。
ホームページを開くと「料理を通じた『幸せ』と『感動』をすべての人に届ける」というキャッチフレーズが目に入る。
「これは、私が最初に手にしたことかもしれません」。
旨い肉あり、旨い魚あり、旨いお米あり、旨い酒あり。10のブランドと、そこではたらくスタッフたちがかがやいている。
今回も、素敵なお店と、素敵な経営者に出会えた。飲食だけではないが、飲食は人を変える、そのことにも改めて気付かされた。

思い出のアルバム

 

この企業・代表の方にコンタクトを取りたい方

この企業にご興味のある方、コンタクトを取りたい方、また代表にメッセージを送りたいといった方は、下記フォームよりご登録下さい。当社が連絡を取り、返信させていただきます(すべての取材先企業様、代表の方に連絡が取れるわけではありません。こちらから連絡がつく場合に限ります)。
例)テレビ番組用に取材したい、自社の商品をPRしたい、この企業で働いてみたい など