年代別一覧リスト
掲載時期別リスト
オススメ求人サイト
リンク
アプリラボ

第1151回 Japan Restaurants Development株式会社 代表取締役 山中悠資氏

update 26/05/26
Japan Restaurants Development株式会社
山中悠資氏
Japan Restaurants Development株式会社 代表取締役 山中悠資氏
生年月日 1984年8月28日
プロフィール 大東文化大学卒。不動産業、塾講師を経て、2010年にレインズインターナショナル入社。現場から本部まで10年間の経験を積み、21年にJapan Restaurants Development(JRD)へ。25年より代表取締役社長。26年4月からは母校・大東文化大学軟式野球部の監督も務め、飲食と野球の両面で「人を動かす組織づくり」を体現している。
主なサポート業態 「かきのおきて」「大衆酒場フレンチマン」「三笠会館」「焼肉食堂やまと」他
企業HP https://www.jr-d.co.jp/

海の向こうの佐渡島。

沖縄本島をのぞくと、日本でいちばん大きい。
「1周、210キロメートルほどある」と今回ご登場いただいたJapan Restaurants Development(以下JRD)の代表、山中さんは笑う。
「意外と大きいでしょ」と得意げな表情。
山中さんが、この島で産声をあげたのは1984年。お父様の転勤で、すぐに大宮に移り、そのあと福島と点々として、中学2年から、ふたたび佐渡島で暮らし始める。
佐渡島というとトキが思い浮かぶ。自然豊かなイメージだが、なかには都会とかわらないエリアもあるそうだ。地図をみて教えてくださった。
人口は5万人弱。山中さんが暮らしていた頃は8万人くらいいたというから、やはり過疎化が進んでいる。
山中さんは佐渡に渡ってすぐに野球部に入り、レギュラーを獲得。勉強もトップ2に躍り出た。
「野球はともかく、勉強で2位って、ハッキリいって福島と佐渡の格差です(笑)」。
そもそも生徒も少ない。少ない分、みんなとすぐともだちになる。
「夏になったら、佐渡の子らは防波堤からつぎつぎ海に飛び込むんです。銛を握って、海に潜って、『獲ったどーー!』って」。
高校でも野球をつづけ、高校を卒業すると同時に、ふたたび海を渡る。佐渡汽船ならフェリーで片道2時間半。近いようで、案外、遠い。

バイトと野球と。

「TVドラマにでてくるようなキャンパスに憧れ、大東文化大学に進学した」と山中さん。佐渡にもどったときのように、進学するとすぐに軟式野球部に入った。バイトと野球と。大学生活はこの2つのワードで表せる。
ファミリーレストランで3年半。バイトリーダーにもなる。
「野球では、3年からキャプテン兼監督になって、差配します」。
バイトで飲食の楽しさを知り、人を動かすことを体験したのは、野球部だった。
じつは、インタビューをさせていただいた2026年の4月から、同部のOB監督として母校をサポートしていらっしゃる。「もともとコーチもさせてもらっていたんです。妻は9年下のマネージャーで、弟もうちの野球部の部員でした」。
とことん縁があった。
「今の私があるのは、軟式野球部での経験が大きいんです。だから少しでも恩返しがしたいと思いまして」。
だから、今回、監督になった。
卒業して、20年。さて、今回は、どんな監督になられるんだろうか。
ともかく、話を進める。
ファミリーレストランでの話も聞いた。「1週間でキッチンとホールをやった」と笑う。しばらくして、店長がかわる。若い店長がきた。飲食の世界で初めて憧れた人だった。
「賄いに惹かれた。そのファミレスを選んだ動機はそんなもんでした。ちょっと言いにくいんですが、最初の店長が絵に描いたようないい加減な人で。業績も悪かったんだと思います。店長が交代して、つぎにいらっしゃったのが、20代の、私らバイトとそう歳がかわらないのに、評判で、エース級の店長でした」。
「人によって組織が変わることをリアルに体験した」と山中さんは言っている。
「人を動かす」。言葉でかけばたった5文字だが、ドラッカーはもちろん、様々な人がその奥義を書いている。山中さんも、奥義を知りたくて、野球では野村克也さんの著書を漁った。
今度は、眼の前で、奥義の書が開かれていく。
「今でも覚えています。地域のお祭りがあって、『最高の売上狙おうぜ』って。戦略を立てて、みんなでキャッチもやって。あと30分で何人、あと10分で何人、いけるか!って」。
バイトたちのスイッチがつぎつぎと入る。店外まで熱気が溢れた。
「うちの店も祭りです。ファミリーレストランですよ。ファミリーレストランが熱気に包まれるんです。その熱気の真中にいるのが、冷静な店長なんです。かっこいいなって」。
野球部のマネジメントも人を動かすという意味ではおなじ。
「ほんとそうで、飲食の世界には私が野球部でしたいと思っていたマネジメントがあるんだと知った。このとき、はっきりと飲食の世界に進もうと心を決めました」。

シュレッダーとコピーと。

ただ、その思いとは別に、就職では飲食と距離をおいた。
「就活では飲食会社の説明会にも参加しました。牛角の西山さんや、ワタミの渡邊さんのお話しも聞いていて感銘を受けました。でも、飲食に進む前にベンチャーを経験してみたかったんです」。
山中さんは、土地活用などの大手不動産会社に就職した。
明るさに満ちていた、山中さんの人生の舞台が暗転する。部署異動を願いでたことがきっかけだった。
「営業で配属されたんですが、どうもあわないと部署異動をお願いすると、あきらかな無視が始まったんです。営業から営業アシスタントにかわって、1日中、シュレッダーをしていたこともあるんです」。
帰宅途中、うっぷんを晴らすように酒に頼った。駅前の花壇を足で蹴った。ネクタイをはずし、スーツは肩からすべり落ちるようだった。千鳥足で、家にもどった。
だが、翌日も遅れず出社し、黙々とシュレッダーに向かい、コピー機に向かった。
「1日中、無視されていて。だれとも話をしない。でも、しばらくして、上司で一人だけ声をかけてくれる人が現れたんです。アドバイスというか色々と諭してくださって、その方のおかげで結局2年半、勤務します。すごい成績は残せませんでしたが、やりきった2年半でした」。
とんだ回り道になった。
山もあったし、谷もあった。だが、逃げなかったし、ちゃんと乗り越えた。
「それが一つの自信になっていますし、その上司の方には、今も感謝しています」。
舞台はふたたび、好転する。
不動産会社を退職した山中さんは、7ヵ月ほど進学塾で講師を経験する。
「いつか甲子園に行く野球部の監督になろうと思って、教員免許を取得していました」。じつは、これも飲食に就く準備運動の一つ。
「飲食って高校生や大学生を動かすでしょ。だから、彼、彼女たちと接することで得るものがあると思ったんです」。
3年経ったら飲食の世界に入る。これが、大学卒業時のプラン。そのプラン通り、3年で、ついに飲食の世界へ。
山中さんが選択したのは、3年前、説明会で出会ったレインズインターナショナルだった。

レインズへ。10年目の決断。

「3年前はバックレてすいませんでした」。
文字を打ち込み、当時の人事担当者に送信した。
「覚えていてくださっていたのか、すぐに返信がきて」。
配属は土間土間。「面接で日本一の居酒屋をつくろう」と語りかけられたそうだ。
「今度は、10年と決めていました。土間土間からスタートして、研修担当、牛角の新ブランド、牛角のマーケティングを経験します」。
牛角がコロワイドに買収されたのは、入社して2年経った頃とのこと。
「入社したのが、2010年で2020年までいましたので、ちょうど10年です。そのあと、2021年、今の会長に声をかけていただいてJRDに入社します」。
社長就任の打診を受けたのは、2024年11月。
ホームページをみると、圧倒的な仕入れ力とプロフェッショナルのノウハウを活かした牡蠣居酒屋「かきのおきて」、この飲食事業のほかに、飲食をキーワードに様々な支援事業を行っているのがわかる。
ざっとご紹介すると、<総務、経理、人事、法務、システムなど多岐にわたる本部機能設立支援><出店戦略・店舗開発支援><加盟企業とのマッチングを支援する加盟開発支援><施工開発・開業支援><商流・物流網構築支援><商品開発支援><トレーナー、SV支援><マーケティング業務支援><海外展開支援>と、幅広いフィールドがみえてくる。
「私自身は創業オーナーではないので、『創業者の世界観を引き継ぎ、どうつくりあげていくか』も一つのミッションだと思っていますし、私自身が描きたい世界を創造していくのも、創業者である今の会長からいただいた指令の一つだと思っています」。
今年も4月がすぎた。新入生も入ってきた。
山中さんにとっても、大東文化大学の軟式野球部の監督業と、JRDの社長業。2つのチームマネジメントがスタートした。
調べてみると、大東文化大学の軟式野球部は、2024年度は秋季リーグ戦で1位。第47回全日本大学軟式野球選手権大会へ出場。2025年11月の第48回全日本大学軟式野球選手権大会では準決勝に進出し、第3位入賞の成績を収めている。

思い出のアルバム

 

この企業・代表の方にコンタクトを取りたい方

この企業にご興味のある方、コンタクトを取りたい方、また代表にメッセージを送りたいといった方は、下記フォームよりご登録下さい。当社が連絡を取り、返信させていただきます(すべての取材先企業様、代表の方に連絡が取れるわけではありません。こちらから連絡がつく場合に限ります)。
例)テレビ番組用に取材したい、自社の商品をPRしたい、この企業で働いてみたい など