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高校卒業後、家から近いという理由で調理師専門学校へ入学。しかし料理への興味は全くなく、なぜ調理師なのかは自分でもわからなかった。冗談で友人にもらした「25歳で自分の店を出したい」という思いは、漠然と存在していた。
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卒業後、系列の製菓学校へも通った。独立に向けて何でもやっておいたほうがいいとの思いだった。卒業後、代官山のフランス料理店勤務。厨房を望んでいたが、命じられた職種はギャルソン。慣れずにお客様が怖かった。同時にケータリングの業務もこなした。この頃、料理に対して“かっこよさ”を感じ始めた。
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しかし25歳で店を出すと心に決めていた決意は揺るがなかった。朝は系列のブーランジェリーで手伝い、昼の休憩時は厨房で仕込みの手伝い、夜になるとまたギャルソン業務に戻るなど、休みなくとにかく働き、学べるものには貪欲に向かっていった。ようやく念願だった厨房への異動命令が出た。
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「25歳で店を出す」夢を実現させ、池尻大橋にて10坪の物件にカフェスタイルのフランス料理店「petit de jour」オープン。お客がなかなか入らず苦労している中、常連客であったビルのオーナーから移転の話が。10坪も埋められない自分が広いスペースを埋められるのか・・・・と不安もあったが、移転を決断した。
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現在の「ブラッスリー・ドゥ・クワン」となる店をオープン。近年の世間のフランス料理へのイメージ変化、ブラッスリーの浸透もあり、雑誌掲載や口コミが功を奏して4Fという立地ながらも予約が取れないほどの人気店に成長。リーズナブルで質のよい料理の提供により、確実にファンを増やす。
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開店当時は、全く来客のない日々が続いた経験もしてきた。フレンチにはこだわらず“人が集まる空間”をこの手で作り上げたいという思いが、自分を突き動かしている原動力となっている。