年代別社長インデックス
掲載時期別社長インデックス
オススメ求人サイト
リンク
アプリラボ
第1000回 LDWorks株式会社 代表取締役 夏木拓郎氏
update 24/05/21
LDWorks株式会社
夏木拓郎氏
LDWorks株式会社 代表取締役 夏木拓郎氏
生年月日 1989年6月23日
プロフィール 兵庫県姫路市に生まれる。高校卒業後、フリーターとして居酒屋で働いたことでその面白さ、楽しさに魅了される。名古屋の有名店での経験、新店舗出店の経験を重ね、2020年販促コンサル&DTPデザインで独立。2021年3月、神奈川県・座間市に『CAFE NICOLA 』を開業。以後、低投資・短期回収という施策で図業を拡大。従業員の独立を後押しするビジネスモデルを展開中。
主な業態 「炭火と酒と肴 七福八郎」「炭火イタリアンIMP」「CAFE NICOLA」
企業HP https://ldworks.jp/
「Launch」「Design」「Works」従業員の独立支援を掲げるLDWorksを率いるのは、弱冠34歳の夏木拓郎氏。高校卒業後、アルバイトで働いた居酒屋で飲食業に魅了され居酒屋甲子園に出場。優勝を経験する。2022年3月、自身の店を開業。以後、新店を軌道に乗せ、数年後に従業員の独立を後押ししている夏木氏だが、これまで歩んで来た34年の歳月を振り返ってもらった。

将来、どう生きるか?進路を決めかねたまま高校を卒業。

「生まれたのは兵庫県姫路市です」
姫路市は、別名“白鷺城”とも呼ばれる国宝・姫路城が有名な兵庫県南西部に位置する都市で、国際会議観光都市にも指定されている都市である。
「小さい頃から門限もなく、両親は自由奔放に育ててくれました。でも本当はすごく心配性な性格の母でしたが『あんたは大丈夫』といつも信頼してくれたおかげでそこそこいい子に育ちました」。
コロナ禍真っ只中だったので起業したことも両親には内緒にしておりました。ある日姉が「母に伝えたよ」って。お互いを尊重し合って影で支えてくれる思いやりのある家族でよかったです。

飲食業の楽しさに出会ったフリーター時代。この道へ進むか?

「高校卒業後の進路は決まっていなかったですね。進学校で進路を決めないまま卒業するのが僕だけだったので、教員たちからは『地に足つけろ』と散々言われました。両親からは自由にして貰っていましたし、就職、進学について何かを言われることもなかったです。結局は、自分で考えて切り拓くしかないかなぁと……」
自身の生きる道を具体的に考えたり規定したりはしていなかった夏木氏。まずは何かの修行をしようと思い、ラーメン屋で働いた。振り返るとこれが飲食業との初接点で小さいながらも将来に繋がる第一歩だったかもしれない。
やがて、職を求めて姫路を後にし、大阪へ。
「飲食業の面白さ、楽しさを知ったのは、大阪の『ちゃんと。』グループという居酒屋で働いたことがきっかけです。当時一世風靡した、すごい企業だったというのは働き始めて知りました。そこから民事再生されるまでの過程も一緒に経験できたので、いま振り返ると飲食デビュー戦から濃い経験をさせていただいてました。」
「『すごい店がある』そんな噂を聞いて、名古屋に行ったんです」。25歳のときだった。

衝撃を受けた名古屋“納屋橋DRAEMON”に勤める。

「25歳までは関西でフリーターとして過ごしていたのですが、株式会社DREAM ONが運営する名古屋の『納屋橋DRAEMON』を訪れました。訪れた理由は、DREAM ONの噂を耳にして“どんな店なのか、一度は食べに行ってみようか”という程度で、働く気はなかったですね。ところがですよ!衝撃を受けました」。
―どんな?それまで未体験だった衝撃ですか?
「店舗に溢れる活気に満ちた雰囲気や働いている方の元気な接客でしょうか。こんな店見たことない!ってずっとワクワクしていました」。
「その反動で大阪に帰る時めちゃめちゃヘコんで帰ったのを覚えています。同じ飲食業で働いているのに、こうも実力の差があるのか」と。そしてその感情がすぐに「ココで修行がしたい」と心境が変わりました。
思ったら、行動は早い。
「早速、連絡をして一週間後に面接。その一週間後に愛知県に移り住みました」。
『納屋橋DRAEMON』で働くことになった夏木氏。
2段ベットを5つ並べたドミトリーに住み込み、占有スペースはシングルベッド1枚分だけで暮らしながらDREAM ONで修行を送る日々を一年続けました。そのあとは関西へ戻ったのだが、DREAM ONの代表者・赤塚元気氏から新たな誘いがきた。
―どんな誘いだったのですか?
「東京に進出するので一緒に立ち上げをやろう!ということでした」。誘いを受け、熟慮したうえで上京、“『渋谷道玄坂DREAMON』を立ち上げた。そして2013年には第8回居酒屋甲子園で、参加店舗数1392店舗の中から優勝し、リーダーとして優勝スピーチもさせていただきました。

飲食店と店舗デザインを学び、飲食業をサポートすることに。

そこから次なるステップで関西に戻った夏木氏。勤めたのは関西を拠点に飲食店と店舗デザインの事業を展開する『株式会社カームデザイン(本社:大阪市)』に就職。
「同社の直営店が3店舗のときから25店舗まで拡大した成長期に営業部長として働かせていただきました。仕事内容は、現場のオペレーションや新店の立ち上げ、販促など幅広い業務に就きました」。
―学んだことは大きかった?
「ええ。拡大する時期にあたりアイディアが豊富な金澤拓也社長の下で学び経験したことが自分の起業に一番影響がありましたね。成功体験をみんなで経験するのも楽しかったですが失敗体験もたくさんさせていただき、当時の体験や経験がいまの会社に直結していますもの……」。
同社には6年間在籍し、2020年に退職そして独立を遂げる。
「最初は飲食店の経営ではなく、飲食店の販促に関するグラフィックなどのデザインに関連する事業に取り組みました。その時期、新型コロナ禍になったばかりの頃でして、ビールメーカー様とタッグを組んでテイクアウトやデリバリーに初めて取り組む飲食店のチラシ作りや写真撮影のお手伝いをしていました」。
こうして飲食業をサポートする仕事に個人事業主として一年ほど取り組んだ夏木氏の前に、ある物件、飲食業に乗り出す物件が現れた。

新型コロナ禍だからこそ決断できた出店。

「新型コロナ禍の影響なのでしょうか、官民一体で進んでいたプロジェクトの出店を見送った企業の物件を引き継いだんです。場所は神奈川県の座間市に、『CAFE NICOLA』をオープンしました。2021年3月のことです」。
2020年、新型コロナが蔓延。大流行を防ぐために緊急事態宣言が発せられ外出禁止や営業停止など、さまざまな措置が取られた。その影響を最も受けたのが飲食業。
「3人でスタートしました。『コロナ禍で成功する訳がない』くらいの感覚で取り組んでいたので、逆に大胆になれたのかも知れません」。
「官民一体の事業で 電鉄が駅前を再開発するプロジェクトでした。座間市や電鉄からの出店費用の補助があり、ほぼお金を持ち出さずに開業できました」。
半年後の2021年8月。選んだ場所は地元・明石。同じ業態の『CAFE NICOLA 明石店』をオープンした。
「出店当初、関東の店が関西初出店ということでニュース性があったのか、地元メディアにたくさん取り上げられ、話題にもなりました」。
メディアの訴求力は侮れない。売上も順調に確保できた。そして次のPHASEへ進むことになる。

MEO対策で集客力を高め、投資は短期で回収へ。

新宿からはギリギリの徒歩圏内でありながら目立った集客施設のない、別名“新宿の下町”とも呼ばれる東新宿。夏木氏は、この地に目を付けた。
「2022年4月、初酒屋店『炭火と酒と肴 七福八郎東新宿本店』をオープンしました。地域的には新宿の繁華街から外れています。新宿に出店するにあたり当初は新宿三丁目あたりを物色していたのですが、家賃や客層など考え、こちらに出店しました。どうせなら新宿から『わざわざきてもらう店』を目指そうと」。
夏木氏が得意とするのは“訳あり物件”をフルに活用した低投資出店。撤退する前テナントオーナーから店舗を買取り、自分たちの新しいブランドに塗り替えていく。全店舗投資半年回収を成し遂げている。
開業するにはある程度の投資リスクを伴うことが考えられ、独立を志すヒトにとっては大きな悩みでもある。この悩みを軽減するために取り組んでいる対策がある。
―どのような対策ですか?
「“MEO対策”と呼ばれるものです。これは、地図検索した場合、自社の情報の順位を上げるなどしてプレゼンスを高めてアピールし、来客数の拡大、増加に繋げる方法です」。
2023年3月に『炭火イタリアンIMP』を東新宿に、7月には中野新橋に『炭火と酒と肴 七福八郎』の直営店を、8月には新宿区荒木町(四谷)にFC店をオープンするなど、出店を加速している。
―夏木社長が目的とするところは?
「まず、現状では直営店を増やすつもりはありません。多店化の目的はあくまでも従業員の独立支援に他なりません。独立したい社員がいるからこその出店だと思ってやっています。今年4月には『炭火と酒と肴 七福八郎 東新宿本店』もFC契約に切り替えました」。
―今後は?
「先ほども言いましたが、直営店を増やすのではなく低投資、短期回収というビジネスモデルで従業員の独立を後押ししようと……。成功も失敗も会社と一緒に経験して、成功すれば暖簾分けを繰り返して絆の強い仲間を増やそうと思っています。それこそが飲食店の醍醐味ですからね」。
夏木氏が取り組んでいるのは、躍動する新時代に相応しい飲食業の姿だ。

思い出のアルバム
思い出のアルバム 思い出のアルバム 思い出のアルバム
思い出のアルバム 思い出のアルバム 思い出のアルバム
思い出のアルバム

この企業・代表の方にコンタクトを取りたい方

この企業にご興味のある方、コンタクトを取りたい方、また代表にメッセージを送りたいといった方は、下記フォームよりご登録下さい。当社が連絡を取り、返信させていただきます。
例)テレビ番組用に取材したい、自社の商品をPRしたい、この企業で働いてみたい、中学時代の同級生だった など