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第1001回 株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション 代表 亀山里樹氏
update 24/05/21
株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション
亀山里樹氏
株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション 代表 亀山里樹氏
生年月日 1978年3月27日
プロフィール 大学在学中アルバイトを通し、飲食事業に惹かれ、グローバルダイニングなどを経て、30歳の時にトランジットジェネラルオフィスに入社。2023年、トランジットメキシカンフードオペレーションの社長に就任する。
主な業態 「Guzman y Gomez」
企業HP https://gyg.jp/

カルチュラル・エンジニアリング。

株式会社トランジットジェネラルオフィスの代表、中村貞裕さんは、ホームページで「プロデュース集団からカルチュラル・エンジニアリング・カンパニーへ。と、」と述べられている。
 中村貞裕さんといえば、「オールデイダイニング<bills>」を頭に浮かべる人も多いだろう。さまざまなプロデュース、また数々のブランディングを、思い描く人がいるかもしれない。
 とにもかくにも、好奇心のかたまりの中村さんだからこそ、さまざまなモノとコトが動きだしている。
 今回、ご登場いただいた亀山さんが社長を務めるグループ会社「株式会社トランジットメキシカンフードオペレーション」が経営する、ファストカジュアルスタイルのメキシカンキッチン<Guzman y Gomez>も、動き始めたモノ、コトの一つ。
 いくつかの記事には「本場メキシカンのおいしさとラテンカルチャーの体験を広める」とある。おいしさだけではなく、カルチャーを広めるのがいい。まさに、「カルチュラル・エンジニアリング」の一つである。

優秀な兄と、その弟と。

さて、そのミッションをになう、亀山さんの生い立ちからを、少しだけご紹介することにする。
父は医師、親戚には大学教授や弁護士などがいる亀山さん。兄も、東大出身。ズバリ、うらやましい家系。
「そうなんですが、そのぶん、子どもの頃から勉強しなさいって言われて育ちます。とくに、兄が優秀でしたから」。
亀山さんが、お兄さんと共に通ったのは幼稚園のみ。小学校・中学校と、兄といっしょの学校を受験したが、「縁がなかった」と笑う。
勉強は思うようにいかなかったが、小学校からはじめた空手では才能を開花する。中学2年生の頃には県内では相手になる選手がいなかったそう。
「おかげで、不良グループからも一目置かれていた」と笑う。兄とは差がついたが、学校では群を抜いている。テストでは100点があたり前。
「もっとも中学になると、だんだん勉強もしなくなって。成績も下降線です。ただ、高校受験で、ですね。やりまくります」。
なんでも、当時の県内の高校で、空手部があるのは限られていた。その内の1校は父も兄も通ったトップ校、その他は違った意味で有名な高校だった。「そりゃ、トップのほうがいい、と、ひさしぶりに勉強するとですね。だんだん面白くなってきて、あれよ、あれよという間に学年トップクラスになっちゃうんですね。それで、県内トップの高校を受験するんですが」。
ちなみに、進んだ高校に空手部はなかったが、経験のない教師を顧問にして、空手部をつくっている。大会に出場して、いきなり優勝。地元の新聞にも掲載されている。
ただ、空手については、挫折もある。敵わない相手がいると知ったこと。からだがボロボロで、針を打っても、痛み止めを打っても、痛くて、大学時代にはもう治らなかったそうだ。それもあって、大学も3年で辞めている。

片道2時間、朝食サービスはたいへんだ。

その後のことを軽くふれると、大学在学中に飲食に出会い、その面白さにハマっていく。20歳の時には先輩といっしょに起業も、経験。
全盛期のグローバルダイニングに魅了され、入社。印象深いエピソードも教えていただいたが、それは、つぎの機会にでも。
さて、グローバルダイニングでも評価され、プロデュース的な仕事も経験した亀山さんは30歳で中村さん率いるトランジットジェネラルオフィスに入社する。
中村さんの記事をみて、憧れたらしい。
「当時は、まだ10店舗くらいだったと思いますね。今は140店舗くらいですから何十分の一。もちろん、これはグループのお店でプロデュースしているショップは、これ以外にもたくさんあったわけですが」。
最初に配属されたのは、七里ヶ浜のbills。「朝食が、5時間待ちってありえないでしょ」。衝撃的だったという。片道2時間、7時30分のオープンに合わせ朝5時には目黒の家をでる。
「私にとっては、何もかも新鮮でした。それまでザ・レストランで仕事をしてきましたから、とくにそう思ったのかもしれません」。
中村さんは、日本の朝食は海外に比べ、まだまだだという。時計とにらめっこしながら、白米をかき込む。海外はちがう。七里ヶ浜なら、サーフィンをしてから朝食を楽しみ、そして、仕事にむかう、そういう文化があってもいい、と。亀山さんは、「飲食に対する概念が崩れた」とも言っている。
「今は、8エリアで、銀座・横浜・二子玉川・七里ヶ浜・お台場・表参道、そして大阪・福岡ですね」。billsはもちろん、朝食文化も根付き始めている。
ところで、いつ亀山さんは社長になったんだろう?

ブリトーやナチョス、タコス…がだれかの大好物になりつつある。

「トランジットメキシカンフードオペレーションは、2013年に設立されています。<Guzman y Gomez>が、日本に初登場したのは2015年、ラフォーレ原宿。2023年現在は、国内で5店舗出店しています」。
<Guzman y Gomez>は、メキシカンファストフードブランド。2006年、Steven MarksとRobert Hazanという2人の幼馴染によってシドニーで誕生したそう。
「コロナ禍の下で、こちらのデリバリーが一気に跳ねたんです」。
ブリトーやナチョス、タコス…聴き慣れない人もいるかもしれないが、色とりどりの写真をみれば、思わずオーダーしたくなる。もっともファストといいつつ、食材の管理は驚くほど徹底されていている。だから、簡単に真似ができそうにない。そこが、ほかのファストフードと異なる点である。
「コロナが落ち着いてからもデリバリーは下がらず、じつは、実来店数もアップしていったんです。そんななか、昨年(2023年のはじめ)に社長に就任しています」。
「メキシカンフードの社長としては、潜在的なニーズがあると思っていますので、まずは関東圏で20店舗にはしたいですね」。
「メキシカンのマーケットって日本には、ほぼないんですね。でも、海外の人に聞いてみてください。メキシカンが、好きな食べ物の一つに挙がるケースが多いんです。だから、日本のマーケットは、面白い。メキシカンのカルチャーを広めていくミッションにも面白さを感じています」。
今、トランジットジェネラルオフィスには、20のグループ会社があるが、そのなかでもとりわけ高い業績を残している。絶好調事業といってもいいようだ。ブリトーやナチョス、タコス…が、だれかの大好物になりつつあることを裏付る結果かもしれない。
ところで、亀山さんからみた中村さんは、人の意見を大事にする、多様性のある人。否定することがないらしい。
経営会議は月1回開催され、グループの社長を含め、20〜30人くらいが出席する。半期に1度は、全マネージャーが集まる。
こういう会議では、つい数字の話になりがちだが、中村さんはちがうらしい。数字なんていい、どれだけ面白い発表ができるか、わくわくして、聞き耳を立てている、とのこと。
それも、またいい。亀山さんではないが、この記事を読んで、トランジットに転職する。そんな人がいたら嬉しい。

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