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第2回 株式会社ゴーゴーシステム 代表取締役社長 宮森宏和氏
update 08/03/04
株式会社ゴーゴーシステム
宮森宏和氏
株式会社ゴーゴーシステム 代表取締役社長 宮森宏和氏
生年月日 1973年、石川県金沢市生まれ。
プロフィール 高校を卒業後、専門学校を経て地元の旅行会社に勤務。同郷・同世代の松井秀喜選手が活躍する姿に影響を受け、会社を退職。2004年に「ゴーゴーカレー」1号店を新宿にオープンする。07年9月現在、石川県内を中心に、国内にとどまらず、ニューヨークでの出店含め計19店舗を展開する。
主な業態 「ゴーゴーカレー」
企業HP http://www.gogocurry.com/
ゴジラ松井選手の活躍に刺激され、自分も世界で何かを目指そうと脱サラを決意した宮森宏和氏。彼が、脱サラして1年間修行したのは濃厚なカレールーにトンカツとキャベツの千切りを載せる「金沢カレー」だった。修行の結果はご存じの通り大成功。新宿本店をはじめ、現在は19店舗を抱えるまでのカレーチェーンにまで成長した。ゴーゴーにちなんで「555店舗の出店を行う」と目を輝かせる宮森氏に開業の苦労や成功の秘訣を聞いた。

創業3年目でニューヨークに進出

 ゴーゴーカレー1号店「新宿本店」が飲食の激戦区に開店したのは今からわずか4年ほど前、2004年5月5日のことだ。現在、ゴーゴーカレーは東京に6店舗、北陸エリアに9店舗、四国・九州に2店舗、そしてNYに2店舗、合計19店舗を展開している。店舗展開も、特定地域への集中的出店の手法はとらずに、各拠点に1店ずつ置く風変わりなものだ。「ほかにないなら、われわれがやる」。こう語るのは株式会社ゴーゴーシステムの代表取締役宮森宏和氏だ。今後も出店をさらに加速させたいと目を輝かせる。
 現在34歳。旅行会社勤務した後の脱サラ。「同郷出身で、同世代にあたるヤンキースの松井選手の活躍に触発」され起業した。それは忘れもしない2003年4月、本拠地開幕戦で大リーグ・ヤンキースの松井秀喜選手が放った満塁ホームランだった。「自分も世界を相手にすごいことをやろう決意した」と宮森氏は振り返る。本社を金沢市に置きながら新宿に1号店を出したのも、ローカルチェーンで小さくまとまりたくなかったからだ。
 松井選手の背番号55番にちなんでゴーゴーカレーと名付けられたのは店名だが、他にもこだわりが垣間見える。メニューの価格や営業時間、オフィスや各店の電話番号、そして開業日にいたるまで、すべてが「55」で統一したのだ。「何も知らないからこそできた。自ら汗を流し、行動あるのみ、ゴーゴー、ゴーゴーだ」と宮森氏ははにかむ。だがそんな語呂合わせだけで、これほど短期間に19店もの店舗を展開することなどできはしない。その秘訣は、宮森氏の大きなパワーに隠されていた。

周囲の人々に活かされて今がある>

 宮森氏が独立を決意したのは30歳の時だ。旅行会社での仕事はそれなりに楽しんでいたが、松井選手の活躍を目の当たりにして「東京の中心にカレーショップを開業しよう」と目標を立て、右も左も判らぬまま上京した。物件の取得から店舗の工事、食材納品業者との交渉まで、さまざまな苦労を重ねた末、約半年後には1号店を立ち上げた。だが開店当初はグリーストラップの意味さえ知らなかったと微笑む。「夢はとても大きかったのですが、現実には飲食店の経営など何一つわからなかった」。
 そんな状況の中で、「いつも、つねに周囲の方々の力に助けられてきた」と宮森氏は振り返る。何事も、情熱を持ってコトにあたれば道は開ける、それが宮森氏の信条なのだ。旅行会社時代は、地元企業の社員旅行に添乗して数多くの経営者の経験談を聞き、アドバイスを受けた。それが今でも経営に活きているという。新宿本店も、当初は「あんな場所では無理」と言われた。しかし、従業員とお客様が助けてくれた。今では、東京でも金沢でも道を歩けばお客様に声をかけられる。ゴリラのマークがユニークなゴーゴーカレー。だが、最もユニークなのは宮森氏自身なのかもしれない。

世界中を元気にしたい

 味、快適な空間、最高のサービスが基本だ。その上で、肉も野菜も入っていて、誰もが子供の頃におかわりしたカレーライスは元気の象徴なのだと宮森氏はいう。「食事は気分。スタッフの元気でお客を元気にできれば、おのずとおいしく感じられる」。「すべてはお客さまの元気のために」という理念やこだわりを朝礼やミーティングの度に唱和するのも元気を発信する準備なのだろう。
 元気にするのは外食に限った話ではない。農業、教育、福祉、レジャーへ発想はどんどん広がっている。もともと、宮森氏の実家は兼業農家だ。その知識と経験を活かして、食材の仕入れる「ゴーゴーファーム」という契約農家のネットワークをつくり上げた。今では社員にも実際の米作りを体験してもらっている。「農業と外食業が手を携え、日本の多様なコメの食文化を伝えることは、非常に価値があると思う。当社の事業によって、カレーライスを食べる人のみならず、コメ生産者が元気になるとすれば、こんなに嬉しいことはない」。

食べる人と作る人を元気に

そして2007年5月5日、かねてからの念願だった米国・ニューヨークに店をオープンさせた。当日は開店前から行列ができ、初日には用意した555食が完売した。米国人は偏食の傾向があり、昼夜とも来店するリピーターが多い。NYではインドカレーは一般的だし、日本食レストランにもメニューにあるため、抵抗はないようだ。寿司レストランやおにぎりショップも繁盛していて、コメ人気の高さを実感した。それにともない、カレーライスのビジネスチャンスも広がっていくと確信しているという。
 「人を元気にすることが、自分に返ってくるんですよ」。お客様の元気のため、最高の味とサービスを目指す宮森氏の夢は、「世界中の人を元気にしたい」ということなのだ。そして「理念を共有できる仲間の輪をどんどん広げ、ともに成功を味わっていきたい」。2010年マザーズ市場、15年東証一部、20年ニューヨーク市場上場、30年にグループ総売上高1兆円と、追いかける目標は大きい。
 宮森氏は、松井の活躍に感動して、カレーが大好きだからカレー専門店を開いた。事業は難しく考えずにやるだけでという。人の言う事をいろいろ聞いていたらできはしない。考えすぎたらできない。走りながら考えるのだと。「やる・やる・やる」で実践できる人が成功する人である。夢を持ち、どうしたら実現できるか考えて実践する。あとは感謝・感謝・感謝である。宮森氏はお客様・従業員・社会に感謝する。トップの「やる力」が元気企業の秘訣なのだろう。

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