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第238回 グロッタアズーラ Grotta Azzurra 代表取締役 上野肇士氏
update 11/09/13
グロッタアズーラ
上野肇士氏
グロッタアズーラ Grotta Azzurra 代表取締役 上野肇士氏
生年月日 1975年6月2日
プロフィール 東京都港区に生まれる。父は、会社を経営。3人兄弟の真ん中。平日は、父の寝顔しか見たことがないというほどだったが、小学校に上がると晩御飯を一緒に食べるように。大学在学中にバーを経営。卒業後も、就職せず、バーの経営と共に株式の個人トレーダーとして生計を立てる。後輩との約束を果たすため、2004年、グロッタアズーラを開業。金融コンサルタント、飲食店の経営者という2つの顔を持つ。今後は新事業を行う一方で、飲食の新業態にもチャレンジする予定だ。
主な業態 「Grotta Azzurra」
企業HP http://grotta-azzurra.net/

ケンカばかりしていた小学時代。中学になって丸くなった?

学習院中等科に進み、周りに影響されて性格が丸くなった、と上野。それまでは先生も手を焼く少年だったそうだ。喧嘩も日常茶飯事で親が謝りに行くのもたびたびだったらしい。そんな少年だったが、頭も良く、小学6年生になると猛勉強を始め学習院に進んだ。
学習院での生活は居心地がよく楽しかったが悩んだ末、大学受験を考慮して高校受験をすることに「無事、神奈川県にある有名私立高校に入学するんですが、校風がまったく合わなくてスグに辞めてしまいました。それで、結局、都立の戸山高校に編入することになりました。」ちなみに戸山高校といえば、都立で最も偏差値が高い学校だった。
渋谷で遊ぶような普通の高校生活を送っていたが、大学受験が近づくと生活はいっぺん。志望校を目指して猛勉強するように。一日12時間以上がノルマだった。いくつか合格していた学校もあったが浪人を選択。必勝を期した一浪の時、センター試験当日にインフルエンザにかかりこの年も失敗。結局二浪して某私立大学に進学。

大学時代にバー経営。

受験では挫折を味わった。とはいえ、人生の目標を失ったわけではない。「そうですね。父をみていましたから、将来は会社の経営者になりたいと思っていました」。会社ではないが、経営するチャンスは大学時代に早々とやってきた。「知り合いの人に居抜きのお店があるんだが、誰かやらないか、と。それを聞いてぼくがやるって手を挙げたんです。新宿の方だったんですが、居抜きだから200万円ぐらいあればなんとかなる。15坪ぐらいの店です」「儲かったわけじゃないけど、学生たちでやっていたわけで、赤字にはならずに済みました」。このバーで出会った客が、上野の進路を決める。

トレーダー、金融コンサルタントへ。

「店に金融関係の方々がいらして、その影響もあって、投資を始めました。いま私は金融のコンサルタントも職業にしているんですが、そのきっかけは、あの時点で彼らと知り合ったことでした」。投資の世界は甘くない。一握りの成功者と、そうでない人たちに分かれるのが常だ。ただ、上野の話を聞いていると、違いはごくわずかのように聞こえる。「要は、すぐに負けを認められるか、どうか。損切というんですが、それができるかどうかなんです。どういうことかというと、10回勝負して、素人は9回勝って、残りの1回でそれ以上に大きく負けると言われています。プロはその逆で9回負けて、残り1回で負け分以上に勝ってしまうのです。つまり、負けても決して大きく負けることがない。これはあくまで例ですが、勝つ人と負ける人の差は、結局、自分をコントロールできるか、できないかなんです」。たしかに自己をコントロールするほど、むずかしいことはない。大学を出たまだ若い青年が、株式投資という精神的にもハードな世界のなかで自己をコントロールしつづけたこと自体、すばらしい気がする。しかも、結果として大きな実りを手に入れた。

後輩との約束。

一方、学生時代の後輩たちが、ある計画を立てた。沖縄で屋台を出すという計画だった。「みんなでハワイに行ったときに、向こうで流行っている屋台をみたらしいんですね。それで、みんなでお金を出し合ってと。それで僕はそんなことで貴重な時間を遣うなら勿体ないから、俺がオーナーになってお金出すから下らないことしないで学生生活楽しめ!って言ったんです。でも、所詮、一過性の熱で就職するときになったら、計画を立てていた奴らが一人また一人と抜けていくんです。残ったのが、うちのバーで店長をやっていた奴で、彼だけがあの時の約束はまだ生きていますか、っていってきたんです」「そのとき、たしかに沖縄で店をやるのもいいけれど、どうせならお前、料理人になっていっしょに飲食をしないかって言ったんです。それを覚えていたんでしょう。何年か後に、『そろそろ自信も出てきました。もう、始めませんか』と彼が言ってきてくれたんです」。それがまさにグロッタアズーラの始まり。2004年のことである。

奔放な生き方。

上野の人生を振り返ると、何者にも束縛されない奔放な生き方が見えてくる。たが、奔放に生きるためには、熾烈な努力もあったのだろう。厳しい競争のトレーダー時代は勿論だが、クライアントの財産を下の世代に増やして残す金融コンサルタントとしてもクライアントの信頼を勝ち取っている。グロッタアズーラも、むろん人気店。今後、新業態の展開も視野に入れているという。さて、これからも、どんな奔放な生き方をみせてくれるのか、楽しみでならない。ちなみに上野は現在、大前研一氏が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学に在学中とのことだ。

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