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第294回 株式会社洋伸 代表取締役社長 赤澤 伸氏
update 12/06/12
株式会社洋伸
赤澤 伸氏
株式会社洋伸 代表取締役社長 赤澤 伸氏
生年月日 1972年4月25日
プロフィール 千葉県松戸市に生まれる。3人兄弟の三男。調理師の専門学校に進み、卒業後、中央卸売市場などで働き、鮮魚に関する知識を修得。父から「酔虎伝」を任され、1年で600万円だった月商を1100万円台に乗せるなど経営手腕を発揮する。オリジナル業態「とに火久」を出店し、業績を拡大。のちに居酒屋から専門業態に舵を切り、「魚三郎 新松戸直売所」など鮮魚主体の店舗に順次、リニューアル。2011年7月には「魚一商店 恵比寿直売所」出店し、都内に進出。現在、「魚三郎 新松戸直売所」など6店舗を展開している。
主な業態 「魚一商店」「魚三郎」「魚七鮮魚店」
企業HP http://www.yousin.jp/

1972年、千葉県松戸市、生まれる。

赤澤が生まれたのは、1972年4月25日。出身は千葉県松戸市である。3人兄弟の三男で、兄弟は全員、格闘技を学んでいる。赤澤が尊敬する父は、新潟から単身上京し大学に入り、証券会社に勤務。母と知り合い、赤澤ら三人の子どもをもうけることになる。証券会社をスピンアウトした父は、不動産会社を経営。「子どもにも厳しいが、自分にも厳しい人だった」と赤澤は、父の思い出を話してくれた。「厳格で厳しい父でしたが、愛情はたっぷり注いでもらいました。いまでも、私は、父のことを尊敬しています」。社名に、父の名前を一字もらい「洋伸」と命名したことからも、父と赤澤の関係が良くわかる。「特に会社を経営するようになって、こんな場合、父ならどうするんだろうと考えるようになりました」とも語っている。

21歳の挑戦。

兄二人は、大学に進んだが、赤澤自身は、調理の専門学校に進んでいる。子どもの頃から、食の仕事に就こうと考えていたからだ。大学と違い、専門学校は厳しい。遅刻するだけで、授業を受けさせてもらえなかった。学校を卒業した赤澤は、上野の割烹でいったん板前修行を開始したが、2ヵ月で退職し、単身名古屋に向かった。熱田区の「中央卸売市場」で朝4時から働き、夕方からは飲食店向けに食材を売り歩いた。そんな生活を1年くらい続けたとき、父から一本の電話がかかってきた。「酔虎伝の経営権を譲り受けたから、店をやらないか」という誘いだった。まだ21歳。不安もあったに違いないが、それ以上にチャンスだとも思った。ただし、失敗はむろんできない。「とにかく必死にやるしかありませんでした。チラシを撒いたり、呼び込みをしたり。メニューにも工夫を凝らしました」。必死の努力が実り、赤字だった店舗は、赤澤が経営するようになって黒字に転換する。1年後には、月商が1000万円を超えた。経営者として上出来のスタートである。

居酒屋から専門店業態へ。

「酔虎伝」の経営を始めてから、9年後、オリジナル業態である「とに火久」を出店する。1号店は2002年、2004年に2号店を出店し、2005年に2店舗、2008年に1店舗と順調に店舗数を拡大していく。転機が訪れたのはその頃だ。景気が低迷しはじめ、宴会が徐々に減り始めたのである。9月になると、その傾向が一気に強まった。法人客が激減。宴会比率が40%を占めていた「とに火久」にとってはあまりに手痛い現実だった。しかし、赤澤に逃げる選択肢はなかった。「景気の問題以上に、居酒屋という総合スーパーのような業態が、受け入れられなくなってきたと思ったのです。そこで元々好きだった鮮魚をメインにした専門店に舵を切りました」。そして、新たな業態を生み出した。09年4月にオープンした『魚ざんまい 魚三郎 新松戸直売所』である。その後、産直鮮魚をテーマにした店舗を展開していく。

自慢の産直鮮魚と、イキイキ働く社員たち。

現在、赤澤は、「魚三郎 新松戸直売所」「魚一商店 津田沼直売所」「魚一商店 松戸直売所」「魚一商店 南柏総本山」「魚七鮮魚店 稲毛直売所」を経営し、2011年7月には「魚一商店 恵比寿直売所」をオープンさせ、初の東京出店を果たしている。いずれも人気店だ。価格、クオリティ、ボリューム、この3つが高いレベルで調和している。とくに全国の漁港から毎日届く新鮮な魚介類は、魚好きにはたまらないはずだ。注目すべきは、産直ホタテ・ハマグリの浜焼き1ケ199円という激安メニューである。受注率ほぼ100%という驚異的な数字を打ち出し、破格の泳ぎ活イカやボリューム満載の刺身盛り合わせとともに、洋伸の主軸となっている。ホームページでたしかめてみて欲しい。ところで、いずれも超が付く人気店だが、スタッフは、仕事だけではなく、休日も十分に楽しんでいるらしい。今年の年間休日は102日。赤澤は、「必ず休むように」とクギを刺す。「飲食店はなかなか休めない、という話を良く聞きます。でも、それではいいサービスも生まれないし、いい料理もつくれません。だから、必ず休むように指示しているんです。休みの日に、店に電話するのも原則禁止です(笑)」。社員たちがイキイキ働いている、その理由のいったんが、伺える話である。しかも、今後、110日まで休日を増やしていくという。連休も可能で、社員たちは普通に5連休などを取得しているそうだ。

人財積極募集中。

赤澤は、ホームページで「旨い魚とおもてなしでニッポンを元気にしていきます!」と宣言している。規模の大小はけっして、店や会社の優劣を推し量るモノサシではない。洋伸の店舗数は、まだ6店舗だが、中身は濃い。社員達は、赤澤のおもてなし精神を引き継ぎ、そのお客様のためにという真心のある接客を心がけるようにしている。厨房のスタッフ達は、味を追求するため全国各地の港へと足を運んでいる。自分の調理する魚介類が、どこの海でどう育っているのかをその目で確認するためだ。洋伸の調理は、技術だけでなくその魚介類の生い立ちを知ることから始まっているのである。いまから飲食をめざす人だけではなく、経験を積んだベテランの人も、一度は、洋伸のトビラを叩いてみてはどうだろう。ちなみに、今後、出店ペースを加速していくという。都内での出店も計画中だ。ただ、そのためには、都内在住のスタッフも採用していかなければならない。「現在、恵比寿直売所のスタッフは、全員、千葉から恵比寿まで通っています。今後は、千葉在住の人はもちろんのこと、都内在住の人にも積極的に参加して欲しいと思っています」と赤澤は語っている。

思い出のアルバム
 

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