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第72回 株式会社鳥貴族 代表取締役社長 大倉忠司氏
update 09/10/27
株式会社鳥貴族
大倉忠司氏
株式会社鳥貴族 代表取締役社長 大倉忠司氏
生年月日 1960年、大阪府生まれ。
プロフィール 高校卒業後、辻調理師専門学校に入学。学生時代、ビアガーデンのアルバイトで接客業のすばらしさに開眼する。
リーガロイヤルホテルに入社し、ウェイターを経験。知人の誘いで「やきとり道場」を運営。85年に独立し、現在280円均一焼鳥店「鳥貴族」を関西や東京に147店舗展開している。
主な業態 「鳥貴族」
企業HP http://www.torikizoku.co.jp/
この不況下、280円の均一価格焼き鳥店で急成長しているのが「鳥貴族」。低価格居酒屋マーケットがますます競争激化する中、対前年比の売上げ111%を保持しているのが株式会社鳥貴族だ。その成長の要因は、安さだけではなかった!

280円均一の低価格居酒屋で、対前年比111%!

焼き鳥もドリンクも、すべて280円均一! この不況下、インパクトのある安さと圧倒的なバリュー感で、いま注目を集めているのが株式会社イターナルサービスだ。
同社が掲げる単一のメインブランド「鳥貴族」は、現在、関西や東京に147店舗(直営67、FC80)を布陣しており、既存店の売上げで対前年比111%を記録する成長企業である。
「鳥貴族」の特徴は何といっても、インパクトのある価格力。焼き鳥だけでなく、揚げ物、サラダなどのフードメニュー約60種や、ビール、カクテル、ワインなどのドリンク約80種までもすべて280円(税込み294円)で提供しているのである。平均客単価は関西2150円、関東2050円。
さらに驚くべきは、主軸に据えている焼き鳥のボリューム。名物「貴族焼」は一串90gという内容で、それを一皿に2串も盛り、280円で提供いている仰天メニューなのだ。また、同じく280円で提供する発泡酒は、なんと700mlの大ジョッキで提供。サプライズの仕掛けが続々と用意されている店なのだ。
「この商売の基本は薄利多売です」と話すのは、同社 代表取締役社長の大倉忠司氏。“安かろう悪かろう”ではなく、280円という値付けながら国産フレッシュ肉のみを使用し、毎日店舗ごとに串刺ししておいしさにこだわっている点も人気の秘訣だ。

ビアガーデン、焼き鳥屋…etc。カジュアル居酒屋を追求

幼少期は恥ずかしがり屋だったという大倉氏だが、小学の頃からはスポーツ万能で、学級委員を務めたこともあった。高校まで明確な将来の目標がなかったものの、学生時代にはじめたビアガーデンのアルバイトで一気に飲食業へひかれてゆく。
「ビアガーデンでオーダーテイクなどを経験し、接客業はなんて楽しいんだ!と思いました。当時、お酒も覚えたばかりで、酒のもつ魅力にも取り付かれました(笑)」
そして高校卒業後、大倉氏は辻調理師専門学校へ入学し、和・洋・中をひと通り学ぶ。リーガロイヤルホテルに入社後は、2年間、ホールを経験。その後、キッチンへの異動をすすめられたが、接客が楽しかったのでホールで働き続けたという筋金入りのサービスマンである。
ホテルのかしこまったサービスから、ビアガーデン時代のフランクな接客へ。大倉氏の中で接客を追求する姿勢はより一層強くなり、知人の誘いを受けて焼き鳥店で働くようになる。もちろんカウンター越しの居酒屋の対面接客が魅力だったからだ。
その経験が、昭和60年創業の「鳥貴族」の原型ともなっているのである。大倉氏が独立したのは25歳の時。知人の焼き鳥屋を辞めて二ヵ月後には「鳥貴族」第一号店を出店した。最初から均一価格の商売でスタートし、低価格居酒屋で勝負したのだ。

チェーン店だけど、個人店らしい専門性を大事に。

大阪のローカル立地を皮切りに、関西地区の繁華街へ展開。そしてH17年には東京進出も果たした同社だが、大倉氏は「経営で大事なことは社会貢献である」と断言する。
「私は20代半ばで独立しましたが、その頃から、社会に対して何か貢献できる仕事をしようと考えてきました。それは日ごろから、接客を通して、人の喜ぶ顔を見るのが大好きだったからでもあります」。
ここ数年で急成長を遂げている同社ではあるが、独立当初は必死にもがいていた時期もあったという。しかしそんな苦労時代も、「一人でも多くのお客様を幸せにするには、1店舗だけでは難しい。より多くの人に“いい店だな”と言ってもらってこそ、われわれが生きている価値はある」と考えていたという。大倉氏はまじめな表情をのぞかせながら語る。
だからこそ、強烈なインパクトを放つ280円の均一価格にこだわると同時に、専門性の高いクオリティレベルも保持しているのだ。
例えば、国産フレッシュ肉を使った焼き鳥は、店ごとに一本ずつ串刺しして、焼き鳥専門店らしいおいしさを実現している。また、従来の“赤提灯を掲げる焼き鳥店”というイメージを脱し、あえて提灯を飾らずに黄色の看板を店頭に設置。
さらに店内は丸太や椋の木材を配した非日常的な内装空間にして、女性客や家族客も入りやすいように工夫しているのだ。
同社は現在、147店舗まで規模を拡大させているが、今後も仕込みは店ごとに実施し、あくまでも国産フレッシュ肉を使った280円均一の焼き鳥を提供していくという。チェーン店として成長しながらも個人店レベルのきめ細かなサービスを残している点が、「鳥貴族」の要諦なのである。
今後は2016年までに全国に1000店舗体制に拡大し、将来的には株式上場も実現したい考えだ。永遠にお客に喜びを与えられる企業を目指し、躍進中である。

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