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第804回 株式会社2TAPS 代表取締役 河内 亮氏
update 20/09/08
株式会社2TAPS
河内 亮氏
株式会社2TAPS 代表取締役 河内 亮氏
生年月日 1982年1月19日
プロフィール 新潟県村上市出身。高校卒業後、上京し、専門学校に進む。卒業後、有名なアパレル会社に就職するなどして、ファッションの先端で活躍。しかし、26歳。業界を離れ、飲食での独立を模索。料理の修業を5年半。(株)上昇気流を経て、2016年2月、1号店をオープンし、独立を果たす。2020年7月現在、4店舗を運営。
主な業態 「三茶呑場マルコ」「ニューマルコ」「コマル」「食堂かど。」
企業HP https://www.marco.tokyo/

専門学校進学時に上京する。

ホームページには「人と人を繋ぐ酒場」とある。三軒茶屋で人気の三茶呑場「マルコ」の話。「マルコ」のマルは、「円」であり、「縁」も表しているそうだ。
ページ内にある料理の写真、店内の写真を観ると、たしかに「縁」をかんじる。写真のような、料理、サービスに惹かれる人たちが、マルコで出会い「縁」が繋がれていくと思ったから。
創業は6年前の2014年2月。今回、ご登場いただいた株式会社2TAPSの代表取締役、河内氏が、友人と2人で「たくさんの方が繋がっていく酒場やりたいね」とはじめたという。
さて、その河内氏は、1982年、新潟県村上市で生まれる。村上市は、新潟県の最北に位置する市。地図で観ればわかるが、日本海に接し、面積は広い、広い。
「両親が忙しかったので、小学3年生くらいから料理をしていました。いわばこれが、いまの源流ですね。もっとも、当時は飲食を仕事にするなんて思ってもいなかったわけですが/笑」。
どんな料理が得意だったんだろうか。料理は好きだったが、中学にあがると河内氏にも料理をする時間がなくなった。「野球をしていたんですが、中学の部活は、結構きつくて朝から晩まで練習漬けでした。ピッチャーでキャプテンだったのもあり、尚更、たいへんでした」。
「その反動ってわけじゃないんですが、」と笑いながらつづける。「高校ではサッカーに転向します。野球よりモテそうだと思って」。実際に、モテたかどうかはおくとして、「モテそう」というのが、転向したいちばんの理由だったのは間違いなさそうだ。 だんだんと色気づく。ファッションにも興味をもち始める。大人になるとは、そういうことだろうか。
「高校を卒業して上京します。専門学校に進学するためです。ファッションに興味があったので、進んだのは服飾専門学校です」。
料理学校としても有名な学校だそう。「高校3年になると進路の話とかになりますよね。その時、いいなと思っていた専門学校の営業さんが、測ったようなタイミングで学校に来られたんです。それで、体育の授業を抜けだして、直接、話を聞きました」。
行動力があるのは、昔からだ。「そうですね。専門学校の料理のほうは、3000〜4000人いましたが、服飾のほうは300〜400人くらいです。それでも、いい勉強はできたと思っています」。

アパレルの向こうにあった飲食という世界。

「接客が好きだった」と、河内氏はいう。専門学校を卒業した河内氏は、大手セレクトショップのビームスに就職。アパレルの先端で仕事を始めることになる。
ビームスでは3年。それ以降もアパレル中心に転々とし、営業として合計8年間はたらき、最終的に管理職に昇格している。「ビームスを退職したあと、小さなブランドにも転職します。規模の小さなところで勝負したほうが、ちからがつくと思ったからです。当時、業績は良かったですね。うちだけじゃなく全体的にですが」。
リリースすれば、売れるという時代だったらしい。アパレル全盛期。
「ただ、私としては会社に行って、パソコンで数字をみて、展示会に行って、予算立ててっていうルーチンが、どうも面白くなかったんです」。
現場派?
「そうですね。接客が好きでしたし。数字で語るようになったら、ファッションっていうものが、ファッションじゃなくなるように感じてしまいました。その頃からだと思いますが、頭のどこかで飲食もいいかなと、チラつき始めます」。

給料は4分の1に減り、寝る暇もなくなった。修業時代の話。

それで思い切って転職ですか?
「そうです。私が26歳の時ですね。新潟にもどって、和食の店をしているかつての先輩の下で修業をはじめます」。もともと料理は、好き。小学3年生から、フライパンもふっている。
「専門学校の時も、バイトはぜんぶ飲食でした。鮨屋とか、日本料理屋とか」。ともだちを招いて、料理をふるまってもいたそうだ。
「だから、多少は自信があったんですが、むろん、コテンパですね。後悔はまったくしませんでしたが、それまでがいかに天国だったかに気づきます/笑」。
「ええ、とっても貴重な2年半でした。あの時、飲食という仕事に向き合ったおかげでいまがあるわけですからね」。

三軒茶屋に三茶呑場『マルコ』オープン。

「私は32歳で独立するんですが、先輩の下から離れ、再度、上京。約5年間、株式会社上昇気流のフードサプライサービス事業で勤務します。むろん、こちらでも、いい勉強をさせていただきました」。
そこから、独立ですか?
「そうです。物件を探しに7ヵ月かかりました。その時オープンしたのが、『三茶呑場マルコ』です」。その7ヵ月間、築地でもはたらき、仕入れや食材についても勉強している。オープンに向け、一直線だ。
では、その結果はどうだったんだろう?
「12月にオープンするんですが、3ヵ月間、お客様は知人のみが多く、本当にありがたかった。売上がアップしたのは、4ヵ月目くらいからですね。だんだん認知されてきたんだと思います。実際、たいへんでしたが、独立して、改めて飲食は楽しいなと思いました」。
人と人とが繋がるからでしょうか?
「まさに、そうです。私たちとお客様のつながりもあれば、お客様同士もある。その一方で、私とスタッフ、スタッフ同士という繋がりもあると思うんです」。
マルコのマル(円)は、半径を広げ、「縁」を繋いでいく。
「おかげ様で、創業から5年。4店舗になり、スタッフも多くなりましたが、負の理由で辞めた子はいません。これも、縁を大事にしているからだと、思うようにしています」。
河内氏は、そう言って笑う。
「円」の真ん中にいるのは、そんな表情の河内氏にちがいない。

思い出のアルバム
 

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