株式会社グローズバル 代表取締役社長 吉田茂司氏 | |
生年月日 | 1975年3月22日 |
プロフィール | 高校卒業後、電気技師としてディベロッパーの企業に就職。6年間、勤めたのち、ITビジネスを志し、勉強を開始。その時、はじめた飲食のアルバイトが、この世界に入るきっかけ。3年間、勤め、180坪のレストラン&バーを買い取り、飲食事業をスタートする。 |
主な業態 | 「ラヴァーズロック」「福よし」「グリルフクヨシ」 |
企業HP | https://grosebal.jp/ |
熊本県で生まれ、神奈川県で育った。兄と2人だったが、父が再婚したことで、兄弟は4人になった。「勉強はそんなにできなかったかな」と笑う。中学時代は卓球部。相模大工業高校に進学し、バレーボール部に移る。
高校からはじめたにもかかわらず、1年からユニフォームを渡され、のちに副主将も務めている。もっとも、いちばん声をだしていたから、と本人評。たしかに、声はよく通る。
「高校卒業後、株式会社パルコに就職します。パルコといえば、みなさんアパレルをイメージされがちですが、ディベロッパーです。だから、私の最初の仕事は電気技術者です。24歳までの6年間、お世話になり、退職して1年は、おなじ電気の仕事をつづけます」。
飲食の出会いは?とうかがうと、「当時はITバブル。ITビジネスで起業するのが流行っていて、私も起業に向けてパソコンの勉強をはじめます。その時、はじめたアルバイトがバーテンダー。この世界に入るきっかけです」。
相模原西門にある、レストラン&バーのバーテンダー。
「やったらやったぶん、『ありがとう』って言われるでしょ。それが、新鮮だったし、うれしかった。こちらの店で3年。店長にもなり、自信もできたので『独立したい』とオーナーにいったところ、『じゃぁ、店を買わないか』って」。
悩みどころだったんじゃないだろうか? 「そうですね。180坪の大型店です。テナント料だけで120万円ですからね」。
悩んだが、結局、買い取ることにする。2400万円くらいかかったそうだ。むろん、ぜんぶ、分割。これが、28歳の時の話である。
「買い取ったレストランは、駐車場も20台あったくらいですから、相模原西門のはずれです。道路交通法の改正があった時に、いまの駅前に移転します」。こちらは家賃も、そう高くなかったようだ。これが、起爆剤となった。
「当時、ホットペッパーの営業さんが占い好きで。で、『今度、いっしょに行きましょう』って言われて」。連れて行かれた代官山に占い師がまっていた。「もう起業していたんですが、それを言わずにみてもらったら、『起業に向いている』と言われて。割とそういうのが、うれしいタイプなんでしょうね。いまでも、しっかり記憶しています/笑」。
スピリチュアルは、案外、吉田氏も好きなほう。「じつは、法人化する前にスピリチュアルな占い師がいるってことで鎌倉まで行ってみてもらっています/笑」。
そのとき、改めて思いが整理できたという。占いがあたったかどうかは、知らないが、過去と向き合い、何がしたいのかに気づいたのは占い師のおかげかもしれない。
父親の再婚で兄弟は4人になり、にぎやかになったが、吉田氏は、逆にさみしかったそうだ。「私が、末っ子。でも、兄と違って、義母になつかなかったんでしょうね。私だけ、なんだか違っていた/笑」。
兄弟とも、とくに仲がよかったわけではないらしい。
「高校卒業してすぐにはたらきだしたのも、はやく独りになりたかったから。でも、飲食に惹かれたのも、こうした子どもの頃の体験があったからだと思うんです。みんなが、屈託なく、語り、笑う。私の、欲しかった世界です」。
現在、吉田氏は、レストラン&バー「ラヴァーズロック」、とろけるハンバーグ「福よし」、バーガーズカフェグリルフクヨシ「BURGERS CAFE」の3ブランドを展開している。注目は、「とろけるハンバーグ」だろう。「2016 モンドセレクション受賞」「楽天デリバリーランキング お弁当部門第1位」「王様のブランチ2016グルメアワード」「東京メトログルメランキング第1位」「相模原名物料理選手権S-1グランプリ第1位」「寺門ジモン厳選 極上グルメ祭り出店」など、話題にことかかない。
もともとは、吉田氏の先輩である、吉田氏が天才と絶賛する住村哲央シェフが開発。吉田氏がプロデューサー的に商標の獲得などに動き、いまのヒットをつくりだした。「とろけるハンバーグ」使用店舗は、全国に広がっている。
また、ハラルフード事業にも進出しているから、守備範囲も、攻撃範囲も広い、広い。「ロケットのスポンサーにもなっています」と吉田氏。「たまたま堀江氏の講演を聞き、スポンサーの話があったので、じゃぁ、と手を挙げたんです。スポンサー料ですか? そうですね、小型車一台分くらいですね/笑」。
吉田氏の目標は、飲食の世界を進化させること。
「一つは、憧れて、飲食に入った人たちが、いつまでも仕事をつづけていける世界ですね。40代、50代になっても、たのしく、仕事をしている。もう一つは、やはり、給料ですね。でも、これはなかなかむずかしい。ショップの売上だけでは限界がある。『とろけるハンバーグ』のEC事業や、ハラルフード事業などをスタートさせているのも、じつは、そのためなんです」。
「相模原」も、未来のキーワードになりそうだ。リニアモーターカーの駅ができるなど、「相模原には『のびしろ』がある」といったうえで、「じつは、相模原には、これといった名物がないから、いま開発しているんです。商品名は、『相模原のびしろ饅頭』です/笑」。
その話を聞いて、うまい!とひざを叩きたくなった。「ただ、おみやげに、と思っているんで、賞味期限の関係で、なかなか商品化がむずかしい。いまや、日本を代表するメーカーまで巻き込もうとしています/笑」。
新型コロナウイルスの影響もうかがった。「4月、5月はどうしょうもなかったですが、7月くらいからは回復しています」。
実際、ニュースにもことかかない。
6月には横浜関内にプロデュース店舗「やきとり直」がOPEN。8月には「楽天市場内EC店舗」オープン。翌9月にも「auコマースサイト内EC店舗」がオープンしている。
おなじ9月に「まちだ未来ビジネスアイデアコンテスト 2020 ー協業型起業家応援プロジェクトー」に参加。10月には、イーアスつくば美味コレクションに、「オリエンタルレストランSouju(ソウジュ)」がOPENし、11月には、デリバリー専門店ラヴァーズロック相模原中央店がオープンする。
吉田氏の原動力はいくつもあるように思えるが、もとをたどれば、一つになる。その原動力は、「ひとを喜ばせる」、その思い。趣味は、「ひとを喜ばせること」と言い切る。趣味だと気づかせてくれたのは、いうまでもなく、「飲食」という世界。
「趣味は、ひとを喜ばせること」。吉田氏が語ると、この何気ない一言がかっこいい一言になる。むろん、価値ある一言という意味で。
この企業にご興味のある方、コンタクトを取りたい方、また代表にメッセージを送りたいといった方は、下記フォームよりご登録下さい。当社が連絡を取り、返信させていただきます。
例)テレビ番組用に取材したい、自社の商品をPRしたい、この企業で働いてみたい、中学時代の同級生だった など