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体が喜ぶ健康的なメニュー

このコーナーは消費者の高まる健康志向のなか、飲食店で提供する「体が喜ぶ健康的なメニュー」にスポットをあて、
ダイエット、アンチエイジング、アレルギー対策・美肌効果・骨粗しょう症対策、冷え性対策
など様々なテーマでのメニューを毎月お届けします。是非、元気になるお店創りにお役立てください。

中医学では、もともとある心身の状態「体質」を8つに分けて分類します。
今回は、その中の「陽虚体質」のための養生ごはん。
身体は、「陽」と「陰」をともに持ち、そのバランスを保って健康を維持しています。
陽虚体質とは、この「陽」が足りなくなり、臓腑の動きが気虚よりも更に弱まり、身体の冷え、痛みなどが表れている体質です。
この体質にはまず、「陽気」を補い臓器を温める、「助陽類」の食材を中心に食材を選びます。更に「温裏類」の食材を加えると助陽の効果が高まります。
もちろん、冷たい食べ物や、身体を冷やす「清熱類」などの食材は避けるようにします。
今回は、臓器を1番よく温める食材といわれている羊肉を使用し、他にもパプリカ、黒胡椒など、身体を温めるものを加えて炒めものにしました。
これから暑くなってまいりますが、クーラーの効き過ぎや、冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎなどで、真夏でも冷え性の症状が出ることが近年多くなっています。
通常の体質であれば、真夏にはさけたいメニューでもありますが、ご自分の体質を確認し、上手に摂取して頂ければと思います。

<ラムとパプリカの黒胡椒炒め>

ラムにはしっかりと味付けを。炒めすぎは、固くなるので禁物です。

 

(材料2人前)…ラムロース肉 150g、下味<にんにく(おろす)1かけ、黒胡椒(粗びき)小2、
醤油 小1/2、片栗粉 小1>、黄パプリカ 1ヶ、酒 小1、醤油 小1、オイスターソース 小1、水 大1、油 大2

 

  • 1.ラムロース肉は、7mmほどの幅で細長く切り、下味の材料を加え、よくもみ込む。黄パプリカもラム肉に合わせて切っておく。
  • 2.フライパンに油大1をひき、黄パプリカをさっと炒めて一度取り出しておく。残りの油を熱し、下味をつけたラム肉を加え、炒める。表面に焼き色がついたら、酒、醤油、オイスターソース、水を加え、軽くからめ、取り出しておいた黄パプリカを加えて、炒め合わせる。

<桃とルッコラのサラダ くるみかけ>

くるみも臓器を温める代表的な食材。これを胡麻和え衣のようなペーストにしました。桃は、夏にしては珍しく身体を温める果物。人気の桃とルッコラのサラダにくるみ和えの衣をかけて。

 

(材料)…桃 小さめ1ヶ、ルッコラ 適宜、塩 少々、オリーブオイル 小1、くるみ和え衣<くるみ 大2、薄口醤油 小1/2、砂糖 少々、みりん 小1/2、酒 小1、水またはだし 大2>

 

  • 1. くるみ和えの材料をすべてミキサーにかけ(またはすり鉢ですり)、ペースト状にする。
  • 2. 器に皮をむいて、適当な大きさに切った桃、ルッコラを盛り、塩を少々ふり、オリーブオイルをかける。更に、①のくるみのペーストをかける。

<えびの春巻き にらソース>

えびと白ネギのシンプルな一口の春巻きに、にらのソースをかけて。えび、白ネギ、にら、唐辛子、全て身体を温める食材です。

 

(材料)…えび(むきえび) 8ヶ、白ネギ(細切り) 5cm、春巻きの皮 2枚、にらソース(作りやすい量)<にら1束、輪切り唐辛子 小1、醤油 大2、酢 大1、砂糖 大1/2、ごま油 大1>

 

  • 1. にらソースを作る。にらはみじん切りにし、にらソースの調味料をすべて合わせ、2時間以上冷蔵庫でなじませる。
  • 2. 春巻きの皮は、斜め半分(三角形になるように)に切る。長い辺を手前にし、えび、白ネギを置き、両端をたたんでくるくると巻く。小麦粉と水(分量外)を同量で溶いたものをのり代わりし、止める。
  • 3. 春巻きを 170℃の油で揚げ、盛り付ける。にらソースを添える。

あじさいの花がきれいな季節となりました。
今回は、グレープジュースで2色の寒天を作り、グラデーションをつけてあじさい風に仕上げました。下にはココナッツミルクのくずねりを。
さくっとした寒天ととろっとしたくずねりの全く違った食感が楽しいデザートです。

 

(材料6ヶ分)…じさい寒天①<グレープジュース(100%) 200ml、てんさい糖 大1、粉寒天 2g>、あじさい寒天②<グレープジュース(100%) 50ml、水 150ml、レモン汁 大1~2、てんさい糖 大1~2、粉寒天 2g>、くずねり<ココナッツミルク 200ml、豆乳 200ml、くず粉 大2.5 てんさい糖 大3>、ミント 適宜

 

  • 1. 寒天を作る。あじさい寒天の①の材料を鍋に入れ、よく溶かし、火にかける。沸騰したら2分弱火で煮、バットに広げ、冷まし固める。同様に寒天②の材料でも作る。
  • 2. くずねりを作る。くずねりの材料を全て鍋に入れ、よく溶かす(くず粉が溶けない場合は、一度漉す)。鍋をかき混ぜながら火にかける。沸騰したら、そのまま2分、よく練り上げる。器に入れ、冷やし固める。
コラム
!FBA 体が喜ぶ健康的なメニュー

2020/06/23
プチ薬膳~体質改善のために~
陽虚体質の養生ごはん ラムとパプリカの黒胡椒炒め
マクロビオティック、グルテンフリー、低アレルギーメニュー~
あじさい寒天

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