外食・飲食業界をリードする企業の社長の生い立ちから生き様、独立までの軌跡を紹介するシリーズです。

　不況が深まる昨今において、売上伸び率も出店数も順調(現在１５０店舗)で注目を集めているのが、大阪を本拠地とする焼鳥チェーン「鳥貴族」だ。
　昨年夏ごろまでの既存店売上前年比は１０５％、秋口からは１０７％、今年の前半から現在まで１１０％以上を記録。驚嘆に値する奮戦ぶりである。
　店のコンセプトは次の通り。
１．２８０円均一の低価格
２．20～30代のお客様がターゲット
３．国産フレッシュ鶏肉の使用
４．各店舗で串打ち(ネタが新鮮)
５．丸太・椋木材を使用した、非日常的な癒しの空間
６．活気ある雰囲気
　看板メニューは貴族焼(もも・むね)。１本90gと通常の２倍のボリューム、しかも2本で１皿２８０円は格安である。とり釜飯２８０円も超お値打ちだ。
　全店で国産フレッシュ鶏肉を使い、各店で串打ちするのが最大の売り。この高品質をキープしつつ１０００店舗達成を目指す。生ビール中ジョッキや発泡酒大ジョッキなど、ドリンク類も２８０円。こんなにお値打ちメニューぞろいなのに、トータルの原価は36％と立派な数字！
　極めつけは８名以上飲み放題・食べ放題の２８とりパーティー(２時間制)２８００円だ。いつものメンバーが８名集まらない時、人数を埋めるためお客様自ら新しいメンバーを連れてきてくれるので、新規客がどんどん増えていくという。素晴らしい！
　鴫野店は、絶好調・鳥貴族のフランチャイジーとして10店舗を経営する、株式会社ダンクによるＦＣ店。今月は鴫野店の上田公二統括店長にお話を伺った。